博物館が山西の古代遺産を展示
共同通信PRワイヤー / 2024年12月2日 10時14分
北京、2024年11月30日 /PRNewswire/ -- China Dailyの報道
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202411300878-O1-fJ8W9G1C】
中国における過去数十年間で最も重要な考古学的発見の一つを象徴する文化遺物を収集・展示する博物館が、今月初めに山西省襄汾県で開館しました。
11月11日に一般公開された陶寺遺跡博物館は、襄汾県にある陶寺遺跡の近くに建設されました。この博物館は、約3,900年から4,300年前に遡る文明を紹介することを目的としています。
陶寺遺跡は1958年に発見され、1978年に大規模な考古学的発掘が開始されました。これまでの発掘調査で、都市集落、宮殿囲い地、貯蔵区域、墓地、そして天文観測祭壇が発見されました。研究者たちは、この遺跡が4,100年以上前に遡る賢帝、堯の時代における都城の遺構である可能性が極めて高いと考察しています。
陶寺遺跡では5,500点以上の文化遺物やその複合遺物が出土しており、これにより研究者たちは初期の中国社会と国家の形成過程を理解するための十分な物質的証拠を得ることができました。
発見された文化遺物の中から、古代住民の文化や生活を示す計230点の遺物が博物館で展示されており、これには陶器、玉器、石器、銅器などが含まれています。博物館では、一部の学者が天文観測や時間計測に関連している可能性があると推測する遺物も展示されています。
この博物館は陶寺考古遺跡公園の一部であり、古代天文学をテーマとした展示館や、発見された遺物の大部分を保存する施設も併設されています。また、この博物館は現在、遺物の展示、研究、教育といった機能を備えています。
展示品の中でも、日影測定器である「圭表(guibiao)」、巻き龍模様が描かれた彩色陶器の皿、赤いインクで文字が記された平底陶器の水差しは、博物館の最も貴重な財産であり、来館者に注目してほしいと陶寺遺跡の考古学チームの責任者であるガオ・ジャンタオ氏は述べています。
同氏によれば、龍模様が描かれた彩色陶器の皿は、中国の龍のトーテムの起源を示している可能性があり、平底陶器の水差しに刻まれた赤い象形文字は、中国最古の文字である可能性があると述べています。
「圭表」と呼ばれる日影測定器は、陶寺遺跡で発見された古代天文台の一部です。考古学者は、これが中国で知られている最古の天文台であると考えています。
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