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日本の酪農家 が1万戸割れ

共同通信PRワイヤー / 2024年12月2日 14時22分

日本の酪農家 が1万戸割れ

P1調査概要

~酪農家の6割が赤字で、8割が経営環境の悪さを実感  半数の酪農家が離農を検討~


2024年12月2日

一般社団法人中央酪農会議


 一般社団法人中央酪農会議(所在地:東京都千代田区)は、指定団体で受託している酪農家の戸数を集計した結果、2024年10月に初めて1万戸を割り9,960戸となりました。日本の酪農は生産基盤の危機を迎えています。

 酪農業を営んでいる全国の酪農家236人を対象に、経営状況に関する緊急調査を行った結果、酪農家の6割が赤字で、8割が経営環境の悪さを感じていました。また、生産コストの上昇や収入の減少に直面し、酪農家の半数が離農を検討しています。一方、月1回以上牛乳等を購入している生活者の98%は、国産の新鮮な牛乳を飲める環境を維持したいと回答しています。

 世界的な乳製品の需給のひっ迫が懸念される中、酪農家の減少が続けば、国産の牛乳・乳製品が入手しにくくなる可能性が懸念されます。北海道大学大学院農学研究院の小林国之准教授は、「持続的な酪農経営のためには、経営構造のシフトが必要です。そのためにも経営転換への支援と、消費者との対話と理解が不可欠です」とコメントしています。


日本の酪農家が1万戸割れ。酪農家減少の現状は、牛乳等の購入者の65%に認知されず

■指定団体で受託している酪農家の戸数は1万戸を割り9,960戸に減少。しかし、日本の酪農家が約1万戸まで減少している現状は、月1回以上牛乳等を購入している生活者の65.4%に認知されていない状況。


日本の酪農家の6割が赤字。8割が経営環境の悪さを感じ、半数が離農を検討

■ 酪農家の58.9%が、今年9月の経営状況について赤字と回答。酪農家の約半数(47.9%)が離農を検討。

■ 現在の酪農経営の環境について、酪農家の83.1%が「悪い」と感じており、「とても悪い」が5割を占める。経営悪化の要因は、「円安」(91.8%)、「原油高」(68.4%)、「ウクライナ情勢」(67.9%)。

■ 酪農家の98.7%が「上昇している生産コスト」、 96.2%が「減少している収入」があると回答。上昇を感じる生産コストは、「濃厚飼料費(配合飼料等)」(94.4%)、「農機具費」(86.7%)、「光熱水料・動力費」(81.1%)等。 減少を感じる収入は「牛販売の収入」(95.2%)等。


牛乳等購入者の9割以上が、新鮮な国産牛乳が飲める環境維持を求め、酪農家を応援・支援したいと回答

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