リヤド国際哲学会議2024は生活の質に焦点を当てて終了
共同通信PRワイヤー / 2024年12月10日 10時11分
この日のハイライトは、ワリド・アルザミル博士の主導による「多様性と多文化主義の文脈における都市生活の質を高めるための哲学的枠組み」と題するセッションでした。博士は、すべての住民の多様なニーズと価値観を尊重する包摂的で公平な都市を創造することの重要性について議論しました。ナジャト・アルシャファイ氏による「障害を持つ女性アスリートを支援する社会的連帯の役割」と題する別のセッションでは、障害を持つ女性がスポーツやレクリエーションに参加できるようにするための社会的支援の重要性に光を当てました。
さらに、会議では、魂の本質と人間の生活におけるの魂の役割を探求するセッションを通じて、哲学と宗教の交わる点について探りました。シャフィク・グレイグ博士は絶望の概念とその哲学的意味について議論し、ホッサム・アブデラティフ教授は人間の尊厳の意味の変化とハイテク社会におけるその課題について考察しました。これらのセッションは、人間の存在に関する永遠の問いと急速な技術進歩がもたらす課題について貴重な知見を提供しました。
未来の世代に刺激を与える
会議では、ロバート・ベルナスコーニ博士が主導するパネルディスカッションや、インジー・ハムディ博士が主導する「人工知能と人間の生活の質へのその影響:新たな展望と倫理的課題」というセッションも行われました。このセッションでは、AIの複雑な倫理的影響について掘り下げられ、テクノロジーが人間の幸福を損なうのではなく、向上させるためにどのように使用されるべきかについて、議論がなされました。
また、議論のスキル、批判的思考、美学、およびイスラム文明における論理の歴史などのテーマに関するさまざまなワークショップやセミナーも提供されました。こうしたワークショップでは、日常生活に哲学的思考を適用するための実用的なツールと知見を、参加者に提供しました。さらに、この会議はサウジアラビアで初めて、ニュー・フィロソファー(New Philosopher)やザ・スクール・オブ・ライフ(The School of Life)などの権威ある国際組織とのパートナーシップを確立しました。
生活の質プログラムの一環として、この会議では現代社会の課題に取り組む上で哲学が関連していることを明確にしていきます。学術的な思想と現実世界の応用を橋渡しすることにより、この会議は王国の知的充実と文化交流への取り組みを反映しています。
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