1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. プレスリリース

積水ハウス、特別展「絹谷幸二 平和へ」【前期展】 「絹谷幸二 天空美術館」で12月12日より開催

共同通信PRワイヤー / 2024年12月11日 14時15分


 

 「愛」をくちずさみ、「愛」を象徴するかのように抱き合う夫婦と子どもたち。その背景には戦闘機の不穏な姿が。生命の営みも平和が必須であることを教えるもので、人類共通の普遍的な真理「平和」への祈りが込められる。天空から大海を見下ろす構成は、まるで古事記におけるイザナミ、イザナギの国産み神話の情景を想起させるもので、2012年に描かれた「『古事記』編纂1300年記念の「絹谷幸二 古事記」シリーズを彷彿とさせる。


【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202412111499-O2-88cZIJ75

「激痛の極み 平和よ来たれ」

2024年 ミクストメディア 150号(1818×2273)


 

 太古の生命を象徴するかのように様々な物体が集合した古代彫刻。その身には無数の釘が打ち込まれ、破壊と傲慢に明け暮れた人間の愚行と、歴史や宗教、多様な価値観などを踏みにじる戦争の不条理さを暗示している。背後に、輪投げのように長い竿で戦闘機を落とそうとする少年と、口を開けて加勢する剥製化したワニが描かれ、反戦への強いメッセージが読み取れる。戦争は決して他人事と考えてはならず、一人の人間として「激痛」を感じて初めて平和の尊さに気付くものであると説く作者渾身の作品。


【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202412111499-O3-8FVk9kMe

「イエス・オア・ノー」

1991年 ミクストメディア 200号(1940×2590)


 

 湾岸戦争勃発の年に描かれた作品。「イエス・オア・ノー」とは「神を信じるか否か」という聖書に書かれた一言で、一神教を基盤とした西洋文明の価値観を象徴している。薄い板切れで形造られた、銃を構える三人の兵士の姿と、日常生活の破壊を想起させる劇的な背景が描かれ、相手の尊厳を否定し、互いに己の正義を主張する戦争の理不尽さを強烈に訴えかけてくる。戦禍による負の連鎖を絶対悪と捉え、戦争を断固否定「NO(ノー)!」する、平和への願いが凝縮された作品。


【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202412111499-O4-e023Mb59

「うずもれしは砂の愛Ⅱ」

2023年 ミクストメディア 200号(1940×2590)


 

 薄い板切れで囲まれた方形の枠内には永久不変は無いと諭すように「いろは歌」が敷き詰められ、その中に砂で形造られた今にも崩れゆきそうな抱き合う群像が浮かび上がっている。背景に描かれた赤土色の地平線の彼方には戦禍を示す暗雲がたなびき、画面下段の砂の間にウクライナ国旗が覗いている。形あるものはいずれくち行くという「無常観」を根底に、世の安寧と生命の安らぎを祈念して描かれた作品。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください