2023年に感動と興奮を巻き起こした、 舞台『かげきしょうじょ!!』第2章 開幕!!
共同通信PRワイヤー / 2024年12月13日 15時15分
意外なキャラクター同士のコントのようなコミカルな掛け合いや、客席を巻き込む演出など、随所に舞台ならではの仕掛けが散りばめられ、彼女たちが夢見る舞台の世界の面白さもダイレクトに伝わってくる。
それぞれの苦悩や葛藤にスポットを当てドラマ性を掘り下げながらも、作品が持つ明るさは健在。紅華歌劇団OG講師・大木役を演じる元宝塚歌劇団専科の男役スター・初風が本場仕込みのミュージカルで客席を盛り上げたり、中川が小越にアドリブを仕掛けて笑いを取ったりと、シリアスに寄りすぎない工夫が見て取れた。
志田にとってさらさ役は、初演で「ナチュラルボーンさらさ」と評されたほどのハマり役。今回志田は、天真爛漫なだけでない、壁にぶつかり苦しむさらさを好演。繊細な表現によって、一見すると明るくて悩みがないように見えてしまうさらさに、等身大の少女としての深みを与えていた。
2.5次元舞台初出演となるのは、今回新たに愛役を演じる小越。初めての友達ができて少しずつ変わり始めた愛の微笑ましい葛藤や、人付き合いをしてこなかったことに由来する周りとのズレを、コミカルさも交えながら表現。2024年12月末に小越はNGT48を卒業する。今後は役者として活動していくという彼女の未来が楽しみになる愛役に仕上がっていた。
夏休みのエピソードが入るので、100期生が揃うシーンはどうしても少なめ。しかし、前作にも出演した薫役の新谷や千夏役の髙橋が、高い技量と安定感で、しっかりと100期生の存在感を示していたのも印象的だ。
さらさの過去のエピソードとともに、本作のもう一つの軸を担うのは、愛の教育係を務める聖だ。後輩に厳しい言葉を投げかける彼女の真意を、青山がひりつくような芝居で演じきり、聖の隠された内面にスポットを当てる。
聖のエピソードを語るうえで欠かせない国民的アイドルグループJPX48のセンター・小園 桃を演じるのは、TVアニメで同役を演じた逢田梨香子。会見では可愛いアイドル衣装での登場に、キャスト陣からも「可愛い!」と絶賛されていた。逢田が見どころとして挙げていた劇中のライブシーンでは、「ごめんねLOVE」を披露。本番でもこのシーンはおおいに盛り上がることだろう。さらさの幼馴染である白川暁也(結城伽寿也)や白川煌三郎(河合龍之介)、丁嵐幸恵役(ザンヨウコ)といった、紅華の外の人々も関わり、成長のひと夏を過ごした紅華乙女たち。壁にぶつかる苦しいシーンがありながらも、最後は夢に向かって一本道をまっすぐ突き進んでいく少女たちの姿に温かさと眩しさを覚える約95分となった。
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