宇宙古代都市の建設ラッシュを止めるブラックホール
共同通信PRワイヤー / 2024年12月18日 11時0分
最新宇宙望遠鏡で明かす110億年前の銀河団における銀河の星形成終焉過程
宇宙古代都市の建設ラッシュを止めるブラックホール 最新宇宙望遠鏡で明かす110億年前の銀河団における銀河の星形成終焉過程
詳細は 早稲田大学Webサイト をご覧ください。
【表:https://kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M102172/202412181879/_prw_OT1fl_AzC96o70.png】
早稲田大学高等研究所の嶋川 里澄(しまかわ りずむ)准教授、国立天文台の小山 佑世(こやま ゆうせい)准教授らからなる研究チームは、110億光年先にある過去の銀河団を最新のジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡を用いて、超巨大ブラックホール活動とともに銀河が一斉に成長を終える様子を捉えました。現在の宇宙の大都市にあたる銀河団には、新しい星をほとんど作らず、成長を終えた巨大楕円銀河が占めています。しかし、巨大楕円銀河がどのようにして星を作るのをやめたのかはまだ解明に至っていません。研究チームは従来の10倍以上を誇る同望遠鏡の驚異の空間分解能によって、過去の銀河団で超巨大ブラックホール活動が銀河に与える影響を分解することに成功し、今回の成果を得ることが出来ました。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202412181879-O2-4222E481】
本研究成果は『Monthly Notices of the Royal Astronomical Society: Letters』(論文名:Spider-Webb: JWST Near Infrared Camera resolved galaxy star formation and nuclear activities in the Spiderweb protocluster at z=2.16)にて、2024年12月18日(水)にオンラインで掲載されました。
■今回の研究で新たに実現しようとしたこと、明らかになったこと
研究チームは、ブラックホール活動が銀河団にもたらす影響を検証するため、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡に搭載された近赤外カメラで、現在の銀河団の祖先にあたる約110億光年前の銀河団を観測しました。この銀河団には、巨大楕円銀河の前身である巨大銀河が多くいることが、研究チームによる従来の調査から分かっており、理想的な研究対象として注目していました。近赤外では私たちが普段見る可視光よりも波長が長いため、星間ダストの影響をあまり受けずに星形成やブラックホールの活動を捉えることができます。
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