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新たな政府統計の分析が明らかにした「裁量労働制」の労働環境への影響

共同通信PRワイヤー / 2024年12月19日 14時0分

一方で、裁量労働制適用者の年収は非適用者より7.8%高いことが分かりました。(図2)


【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202412181915-O3-RSGLrFKu


【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202412181915-O4-11g7k7Z9

(単位は100万円、自然対数軸)


2.健康状態

裁量が高い労働者では健康状態の悪化は見られませんでしたが、裁量が低い労働者では長時間労働が健康に悪影響を与える傾向がありました。


3.満足度

裁量が高い労働者は満足度が向上する一方、裁量が低い労働者では満足度が低下しました。


本研究の政策的示唆

裁量労働制を適用する際には、労働者が十分な裁量を持てる環境を整備することが重要です。裁量を持たない労働者への適用は、長時間労働や健康への悪影響を招く可能性があるため、慎重な対応が求められます。


研究者からのコメント

「本研究の結果は、裁量労働制が必ずしも労働環境の悪化をもたらすものではないことを明らかにしています。一方で、労働者の裁量が確保できないにも関わらず裁量労働制を拡大することにはリスクが伴うことも示しています。」(川口教授)


「今後の政策立案においては、裁量が確保された労働者に限定したうえで裁量労働制の適用が拡大できる環境をどのように担保するか手続きに関する慎重な議論が必要だと思います。」(黒田教授)


用語集

※1裁量労働制:

労働時間を厳密に記録するのではなく、一定の労働時間を「みなし時間」として設定し、労働者に業務遂行の裁量を認める制度。


※2 裁量:

労働者が自らの判断で業務内容や勤務時間を決定できる自由度を指します。本研究では業務の5つの側面に基づいて評価。


※3 健康状態:

労働者が自身の身体的および精神的健康について主観的に評価したもの。


※4 満足度:

労働者が職務に対して感じる満足感を主観的に評価したもの。


論文情報

雑誌名:Industrial Relations: A Journal of Economy and Society

論文名:Exemption and work environment

執筆者名:Yutaro Izumi, Daiji Kawaguchi, Sachiko Kuroda, Taiga Tsubota

掲載日時 (現地時間):2024年11月8日 (金)

DOI:https://doi.org/10.1111/irel.12382


関連URL:https://kyodonewsprwire.jp/release/202412181915

本プレスリリースは発表元が入力した原稿をそのまま掲載しております。詳細は上記URLを参照下さい。また、プレスリリースへのお問い合わせは発表元に直接お願いいたします。

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