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国内唯一の「トール油精留プラント」のパイロットプラントが、化学遺産に認定

共同通信PRワイヤー / 2025年2月4日 14時22分

国内唯一の「トール油精留プラント」のパイロットプラントが、化学遺産に認定

2025年2月4日

ハリマ化成グループ


 ハリマ化成グループ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:長谷川吉弘、以下、当社)は、創業地の兵庫県加古川市にある「トール油精留プラント」のパイロットプラントが、(公社)日本化学会の第16回「化学遺産」に認定されました。「化学遺産」は、日本の化学技術の発展における歴史資料の中でも特に貴重なものを認定するものです。これらの資料を次世代に受け継いでいくと共に、化学分野の技術と教育の向上・発展に寄与することを目的とし、2010年3月に制定されました。


【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202501313665-O13-oyoOb4Q3


今回認定された「パイロットプラント」は、当社がトール油事業に進出するにあたり、実プラント設計のためのデータを収集する目的で1957年8月に建設されました。その後、6か月にわたり、試験運転を繰り返して得たデータをもとに、1958年10月、日本で初めてのトール油精留プラントが完成しました。日本の化学技術の発展を願う創業者(故)長谷川末吉の志が詰まった建設事業は、建設費1億2千万円で、当時資本金8百万円、年間売上高4億円の当社にとっては、まさに社運をかけた大事業でした。


近年、世界的にSDGsへの意識が高まり、環境を重視した製品が求められている中、植物由来の素材を活用した化学製品の需要が増加しています。当社は、石油化学由来の製品が全盛期を迎えていた時代にも天然資源にこだわり、先を見据えたものづくりを追求し、紙の原料であるパルプを製造する際に発生する粗トール油の研究開発に取り組み、国内初のトール油精留プラントの建設に成功しました。長年松から得られる有用物質を原料にした製品で人々の豊かなくらしを支えてきましたが、それはこのパイロットプラントがあったからこそ実現できました。


現在も記念碑として、基幹工場「加古川製造所」の敷地内に大切に保管されており、工場見学に訪れた業界関係者や一般見学者に対して紹介されています。また、当社従業員には「先人が企業風土として育んだ進取と挑戦への気概を忘れないための象徴」として大切に受け継がれています。


なお、トール油精留プラントで蒸留される粗トール油の調達から、当社製品販売までの流れを対象とした「国際持続可能性カーボン認証」ISCC(International Sustainability and Carbon Certification)を2025年1月に取得しました。これにより、環境配慮の観点で取引条件が厳しくなっている全世界の顧客に対して、より信頼性の高い製品供給が可能となり、更なる事業成長が見込まれます。

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