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「見えなくても戦える」障がいの有無を超えて楽しめるeスポーツ ~視覚障がい者対象の体験イベントを実施~

共同通信PRワイヤー / 2025年2月5日 10時0分

 阪南大学(所在地:大阪府松原市、学長:平山 弘)では、eスポーツが次世代教育や地域社会の活性化に与える可能性にいち早く着目し、これまで学生主体のeスポーツ大会開催や、親子、高齢者向けのeスポーツイベントの実施などを教育の一環として積極的に取り組んできた。

 この度、視覚障がい者を対象としたeスポーツ体験会を実施する。学生たちはイベントの運営はもちろん機器のセッティングや参加者へのレクチャー役を担う。体験ゲームタイトルは、阪南大学eスポーツ大会でおなじみの『ストリートファイター6』。本タイトルはサウンドアクセシビリティが付帯されており、視覚障がい者の方でも楽しむことが可能。 

 当日は20名程度のeスポーツ未経験の視覚障がい者の方々が参加予定。本イベントを通じて、視覚障がい者の方々がeスポーツの魅力を経験し、新たな可能性を見出す機会となることに期待する。


■「ストリートファイター6」のサウンドアクセシビリティ機能

本タイトルは1対1の格闘ゲーム。本作のサウンドアクセシビリティ機能によって、視覚情報に頼らずとも、音を頼りに敵の位置を把握することが可能。プレイヤは聴覚を研ぎ澄ませ「心眼」ともいえるプレースタイルで戦う。実際に本タイトルの世界大会においても視覚障がい者の方が参加し、健常者と互角に戦うといった実績もある。

・技の発動条件を把握

 攻撃技は相手のいる方向にしか出せない仕様。音を通じてキャラクター同士の位置関係を把握。

・足音や声の方向を聞き取る

 ヘッドホンを使用し、足音やキャラクターの声の方向を正確に判断して、敵の位置を特定。


■実施概要

日時:2025年2月9日(日)13:00~15:00

場所:阪南大学本キャンパス(1号館3階 G-Lab)

主催:阪南大学

内容:

・アクセシビリティ研究としてのeSports研究の紹介(講演)

<講演者> 大西淳児氏(筑波技術大学 保健科学部 情報システム学科 教授)

松尾政輝氏(筑波技術大学 保健科学部 情報システム学科 助教/視覚障がい者)

・「Street Fighter 6」サウンドアクセシビリティ機能を使ったeスポーツ体験会

体験会デモプレイヤ:北村直也(ePARA)

先天性全盲であり、筑波技術大学でITを学び、ITエンジニアとしての経験を積む。現在は声優やブラインドeスポーツプレイヤとして活躍中。


■実施経緯と今後の展望

 本イベント企画者のひとりである阪南大学 総合情報学部 総合情報学科 末田教授は、視覚障がい者がヨットを操作できる装置の研究を進めており、テクノロジーの活用によるインクルーシブな環境整備の可能性を追求している。その研究を通じて、eスポーツ分野でも同様の理念のもと活動する研究者と出会い、阪南大学のeスポーツ教育における新たなアプローチとして、今回のイベントの実施が決定した。

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