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京都・亀岡の「保津川下り」7月12日に再開へ 船転覆事故から3カ月強、再発防止に道筋

京都新聞 / 2023年6月30日 7時0分

運休が続き、陸に上がったままの保津川下りの船(5月、亀岡市保津町)

 京都府亀岡市の桂川(保津川)で3月末に起きた転覆事故以降、運休が続く「保津川下り」について、運航する保津川遊船企業組合(亀岡市)が来月12日に再開の方針を固めたことが29日、関係者への取材で分かった。新たな救命具や無線機の調達のめどを付け、船頭対象の水難救助訓練を実施するなど、独自の再発防止策で打ち出した安全対策が一定整ったことから判断したとみられる。

 再開に向け、組合は梅雨時で荒れた航路の整備や保津川での救助訓練、試験運航など現場での準備を進めていく。今後の天候次第では、再開日が後ろにずれる可能性はある。

 国土交通省の運輸安全委員会の調査と京都府警亀岡署の捜査は続いているが、手こぎの船は海上運送法の適用外のため、再開は運航事業者の判断になる。関係者によると、再発防止策の実行などで再開について関係機関の理解も得られたという。

 転覆事故は3月28日午前11時ごろ、船頭の操船ミスがきっかけで発生し、乗っていた29人が川に投げ出され、船頭2人が亡くなった。

 組合は今月12日、国交省近畿運輸局や京都中部広域消防組合、水難救助の専門家の助言も取り入れた独自の再発防止策を公表。救命具は水中で浮くベスト型と首からぶら下げる自動膨張型に変更し、無線機は全隻に積むようにして、船尾の船頭が転落しないよう船を改良した。20~23日には専門家を招き、水難事故の基礎知識を学ぶ講義やプールでの乗客の救助訓練を行った。

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