信長は幕府打倒を目指していなかった 戦国時代を生き抜いた足利将軍
京都新聞 / 2023年7月28日 17時17分
戦国時代を生き延びた足利将軍と室町幕府の姿に迫る講演が、京都文化博物館(京都市中京区)であった。同館の佐藤稜介学芸員が「しぶとく、たくましく」存続した武家政権の諸相を語り、イメージと異なる戦国京都の一面に触れた。
佐藤さんは戦国期について、始まりとみなされてきた「応仁の乱」(1467~77年)よりも後になるとの見方を示した。
「クーデター『明応の政変』(1493年)が始点」といい、10代将軍・足利義稙(よしたね)が廃され、11代・義澄(よしずみ)が立てられた事件が大きいとみる。将軍家は両派に分かれ、有力者の細川家も割れて争い続け、政権解体に拍車がかかる。一方、戦国期の大名や東寺の文書を見ると、将軍や幕府が一定の存在感を保っていたさまが分かるという。
室町幕府の滅亡は1573年、15代・義昭の京都追放によるが、佐藤さんによると、追放を主導した織田信長も「当初は幕府と連動して文書を出し、連立政権を築く協調関係にあった」といい、最初から幕府打倒を目指してはいなかったと指摘した。
講演は、京都文化博物館が展示「足利将軍、戦国を駆ける!」(6月10~8月6日)の一環で催し、約60人が聞いた。
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