「ありそうでない」サロンを開設 高齢者と児童が漢検で脳トレ、滋賀
京都新聞 / 2023年8月9日 14時50分
とどまるところを知らない高齢化社会。認知症予防の重要性が高まる中、滋賀県守山市の中川法夫さん(76)は2年前、日本漢字能力検定(漢検)を使って脳トレを目指す高齢者向け「漢健サロン」を始めた。「手で漢字を書くことが予防につながる」と狙いを語る。
現役時代は中学や高校の教員だった。専門は古典で校長も務めた。認知症予防に関わり始めたきっかけは、2025年に65歳以上の高齢者の5人に1人が認知症になると知ったことだった。
高齢者が脳を使って取り組める「学び」とは何か。そこで思いついたのが高齢者になじみ深い漢字だった。サロンは21年10月に下之郷自治会に働きかけ、自治会館で始めた。現在は23人が月1回程度集まり、テキストを使って書き取り学習をしている。参加者の目標は同会館で受検する漢検に合格することだ。
指導の際に心掛けているのは「良い点は褒め、間違いは明確に指摘する。そして、ユーモアを忘れない」。教師経験者らしく、やさしいまなざしを見せる。
サロンのコンセプトは「学び合い」。受検に備えた模擬テストでは同じく受検予定の小学生も招く。子どもの分を高齢者が採点するなど、世代間交流の場になっている。
漢検を使った脳トレサロンは市内でも徐々に広がりつつある。昨年秋以降、自身の知り合いが講師となり、同市浮気町と赤野井町でも始まった。また、他自治会で導入の動きも出てきた。誰でも指導役になれるのが魅力で市外からの問い合わせも寄せられるという。
高齢者と小学生が一緒に漢字を学び合う場は「ありそうでなかったと思う」と意義を強調する。「参加者の積極的な姿勢と達成感を見れば、指導するわれわれも元気が出てくる。身近な場所から認知症予防を始めるのが大切」
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