家康の国造り「今の日本を考える上でも大切」 作家の安部龍太郎さんが解き明かす
京都新聞 / 2023年8月22日 11時8分
京都政経文化懇話会の8月例会が21日、京都市上京区のホテルで開かれ、作家の安部龍太郎さんが「家康の国造り」と題し、その国家観を国際的な視点を交えて解き明かした。
安部さんはまず戦国時代の特徴を「日本がヨーロッパ世界と出会ったこと」と捉え、鉄砲の伝来、キリスト教の布教、南蛮貿易が「三位一体」となって、ポルトガルやスペインによる植民地獲得を支えていた時代背景を説明する。
そうした危機に「信長、秀吉、家康の3英傑は、どう対処するかが問われていた」と続け、3人の違いを探っていった。
植民地化を免れるために天下統一を急いだ信長は朝廷の上に立って国を造り替えようとし、秀吉は朝廷をコントロールして時代に対処した。こう分析した上で「家康は天皇から任命された征夷大将軍として幕府を開き、安定政権を目指した」と解説した。
さらに家康は「格差を生み出す重商主義を否定し、農業と地方分権に基礎を置く政策へと転換させ、260年持続する政権を築いた」とし、「その理念は今の日本を考える上でも大切ではないか」と結んだ。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
晩年の豊臣秀吉の狂気がよくわかる…一度は跡継ぎと認めた甥の秀次とその家族に対する酷すぎる仕打ち
プレジデントオンライン / 2024年7月14日 10時15分
-
「豊臣秀頼は本当に秀吉の実子だったのか」女性に囲まれていた秀吉が50代になって急に子宝に恵まれる不思議【2023編集部セレクション】
プレジデントオンライン / 2024年7月4日 7時15分
-
日本人ならスラスラ説明できて当たり前…20年ぶりに刷新された「新札トリオ」のとんでもない功績
プレジデントオンライン / 2024年7月3日 10時15分
-
石田三成が最高の布陣を敷いた関ヶ原で負けた納得の理由…「自分は正しい」が強すぎて人心掌握に失敗
プレジデントオンライン / 2024年7月3日 8時15分
-
本能寺の変は決して無謀なクーデターではなかった…明智光秀の計画を狂わせた2人の武将の予想外の行動
プレジデントオンライン / 2024年6月25日 10時15分
ランキング
-
1「ふざけるな」「警察呼ぶぞ」カスハラ被害者、今もフラッシュバック…心の被害深刻化
読売新聞 / 2024年7月17日 16時17分
-
2「百条委で答えさせてください」高級コーヒーメーカー受け取った県産業労働部長 斎藤兵庫県知事の疑惑で
産経ニュース / 2024年7月17日 21時40分
-
3元育成ドラフト1位の高校非常勤講師、バイト先だった飲食店で600円盗んだ疑いで逮捕
読売新聞 / 2024年7月17日 19時8分
-
4隣人をサンドバッグ扱いし、骨折30カ所 暴行死させた元ボクシング練習生の無慈悲な犯行
産経ニュース / 2024年7月18日 8時0分
-
5恐怖心がない?トランプのガッツポーズに危うさ 常人離れした度胸は無謀と背中合わせ
東洋経済オンライン / 2024年7月18日 8時10分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください