「嵐山の風情を守ろう」 地元の中学生らが散策路の竹穂垣を補修

古くなって傷んだ竹穂垣の補修作業に汗を流す参加者（京都市右京区）

　京都市右京区嵯峨野地域の風情ある景観を守ろうと、京都洛西ロータリークラブの会員と地元の中学生が、大河内山荘付近の散策路の竹穂垣を補修した。晴れ空の下、約60人が竹穂垣の手入れや竹林の清掃に汗を流した。

　同クラブが毎年実施していて、今年で25回目。16日に行った作業には、会員やその家族約40人と嵯峨中野球部の部員ら20人が参加した。

　参加者は、古くなって傷んだ箇所に乾燥させた長さ約2メートルの竹枝を次々に差し込み、約500メートルの竹穂垣の外観を整えた。行き交う観光客は、興味深げに作業を眺めていた。

　同クラブの藤木敬三会長（59）は「嵐山は世界中から観光客が訪れる名所。たくさんの人に楽しんでもらえるよう、景観を守り続けたい」と話した。