「発達障『がい』の子も親も元気に」地域との橋渡し役で奔走、女性の思いとは
京都新聞 / 2023年10月23日 18時44分
「親を元気にすることが子どもへの一番の支援になる。親が諦めたら、子どもはチャンスを逃してしまう」。森川友希さん(38)=京都府木津川市=は、今年5月から発達障害の人と地域企業を職業体験やイベントなどを通してつなぐ「Joint Group」の活動を同市で始めた。
発達障害のある子とない子が一緒に運動したり、市内で生産されている織物ふすま紙を使って物づくりを体験したり、交流する機会づくりに取り組む。
「障害の『害』の字は受け入れられない。それぞれの特性は決して、害ではないから」と思いを話す。岩手県出身。23歳で現役を引退するまで、ハンドボール選手として活躍した。結婚を機に木津川市へ。
小学6年生の長男が2歳の頃、成長の遅れに違和感を抱くようになった。保育士から紹介された相談所で発達障害の可能性を告知された。療育が始まって環境が目まぐるしく変わる中、心がついて行かない。5歳のときに病院で自閉症と知的障害の診断を受けた。
「長男の進学も就職も、将来を諦めた」と当時を振り返る。小学生になった長男は手が付けられないほど荒れた。そんな頃、発達障害の子どもが日常生活でどんなことに悩んでいるかを親が理解するペアレントトレーニングを受けた。接し方を変えていくと、長男のできることが増えた。
長男の成長とともに、やりたいことが次々に生まれていく。発達障害の人が得意なことでお金を得て自立できる仕組みをつくるために、地域企業に「心のバリアフリー」を広げたいと考えた。「『発達障がい』の子どもと一緒に買い物をする親の悩みを知ってくれているスーパーが市内に増えていけば、温かな地域になると思う」
企業と親子を結ぶため何ができるか模索が続く。「知ってくださいと言うのではなく、関わり合いの機会をつくる。理解の深まりが将来の子どもたちの笑顔につながると信じているから」
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「自分との結婚なんて考えてもらえない」 ”最大の悩みは結婚” 障がい者の”きょうだい”に生まれて
RKB毎日放送 / 2024年7月18日 19時5分
-
全盲の少女“イーちゃん”とテレビ局記者の25年、重度障がいの弟も支えに「誰にも生まれてきた意味がある」
マイナビニュース / 2024年7月18日 12時27分
-
養子縁組した息子の障がいと不登校…子ども食堂運営理事長、笑顔の裏にある壮絶な半生
週刊女性PRIME / 2024年7月7日 17時0分
-
下北沢に誕生した音楽療育スクール 「トゥーコーダ」
共同通信PRワイヤー / 2024年6月28日 17時2分
-
増える子どもの発達障害、支援者も支援の量も足りない中、おうち療育への注目『ことばが遅い自閉症児のおうち療育』の本が丸善丸の内本店書店売り上げランキング入り
PR TIMES / 2024年6月26日 10時45分
ランキング
-
1ゆれる兵庫県庁 「解明が務め」と百条委、「自分も処分?」と疑心暗鬼になる職員も
産経ニュース / 2024年7月19日 20時1分
-
2コロナ「第11波」、変異株KP・3が主流 流行期入りで夏に感染拡大か
産経ニュース / 2024年7月19日 21時4分
-
3<独自>事務所資金から香典か 堀井学衆院議員の配布疑い 裏金が原資の可能性も
産経ニュース / 2024年7月19日 18時16分
-
4ユニクロでブラジャーなど大量万引き 1200万円超す被害 ベトナム国籍の女3人を逮捕・送検
ABCニュース / 2024年7月19日 19時2分
-
5愛知・犬山市で死亡した7歳女児の全身に多数のあざ…一時保護時に「パンチされる」と訴え
読売新聞 / 2024年7月20日 5時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)