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京都で人気の妖怪行列「祇園祭より人多い」警備どうなる 韓国の雑踏事故にも危機感

京都新聞 / 2023年10月31日 6時2分

昨年10月、人混みであふれた一条百鬼夜行(京都市上京区一条通御前西入ル)

 大将軍商店街(京都市上京区)で人気の妖怪行列「一条百鬼夜行」を安全に続けるため、主催する商店街振興組合が、警備費用をクラウドファンディング(CF)で募っている。昨年の行列に見物客が殺到したため今年は開催を断念。「存続のために協力してほしい」と呼びかけている。

 一条百鬼夜行は、おどろおどろしい妖怪面をかぶって仮装した約100人が一条通を練り歩くイベント。2005年から同商店街振興組合が大学生や妖怪ファンの協力で催してきた。

 毎年人気だったが、新型コロナウイルス禍での中止を経て昨秋、3年ぶりに復活したところ2千人以上がコースに殺到。行列は往復約800メートルを人混みをかき分けて進むしかなかった。「密集する大人の背に阻まれ、子どもが行列を見られなかった」「祇園祭より人が多い」と苦情が相次いだという。

 嵯峨美術大学(右京区)の学生らと協力し、百鬼夜行を手がけてきた芸術団体「百妖箱」代表で商店街振興組合副理事長の河野隼也(じゅんや)さん(41)は「商店街とファンの手作りイベントとして開いてきたが、集客対応が自分たちの能力を超えた」と話す。多数の死者の出た韓国ソウルの繁華街・梨泰院(イテウォン)での雑踏事故にも危機感を募らせた。

 これまで組合が20万円超を負担して警備員5、6人が警戒にあたっていたが、今後は20人以上が必要と予想。財政難の組合がさらに負担するのは難しく、今年は開催を見送り、2024年4月の実施に向けてCFを始めた。目標額は100万円。子ども専用スペースの設置なども検討する。

 河野さんは「百鬼夜行を守ることで現代アーティストらが新たな妖怪文化を生み出し、大将軍商店街や地域の活性化につながっていく」と話している。

 寄付はCFサイト「レディーフォー」で12月11日午後11時まで募っている。京都市とも協力、寄付はふるさと納税として扱われる。

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