ボクシングの事故で障害、生存率2%から回復 「ボッチャ」知り人生前向きに
京都新聞 / 2023年11月20日 20時26分
羽原大八さん(47)=京都府宇治市=は、スポーツ中の事故が原因で38歳の時、記憶などに支障が出る高次脳機能障害や身体障害になった。自身の変化に落ち込んだこともあったが、パラスポーツのボッチャの魅力を知り、普及活動に携わる。「障害の有無に関係なく楽しめることをたくさんの人に広めたい」と語る。
大阪府守口市で育ち、中学生の頃に宇治市に転居した。大学卒業後、ホテルの従業員を経て、家族が経営するかおり幼稚園(同市)の事務職員になった。「子どもたちと過ごす時間が楽しい」と、やりがいを感じるようになった頃、事故に遭った。
趣味で始めたボクシングだった。ジムでスパーリング中に頭に打撃を受けた後、トイレで倒れているところを発見された。急性硬膜下血腫で、医師から生存率は2%とされた。事故から2カ月間の記憶は完全にないといい、入院生活を経て10カ月後に帰宅できたが、しばらく全介助の状態が続いた。
「誰にも会いたくない」。それまで活動的で明るい性格だったが、ふさぎ込んだ。リハビリテーションに励んで少しずつ体が動くようになり、「時間の経過とともに気持ちも整理されていった」という。
現在は車いすの生活で、短期記憶や右半身のまひなどの障害が残る。リハビリに通いながら、週5日は幼稚園職員として電話対応やパソコンで会計などをこなす。
ボッチャとの出合いは今年5月。知人の誘いで社会福祉士らが開いた体験会に出向いたところ、夢中になった。
ボールを投げたり転がしたりして目標球にどれだけ近づけられるかを争う競技で、パラリンピックの正式種目にもなっている。それまで存在を全く知らなかったが、「どんな人でも勝負ができて楽しい。運次第の面もあって面白い」と魅力を説く。
体験会の運営を手伝うようになり、今月には城陽市で初めて開催した。「ボッチャを知り、人生に前向きになれた。一緒に楽しむ仲間の輪を広げていきたい」と意気込む。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
《佳子さまの歩み》秋篠宮家3人の子どもが同時に入園・入学した14年前の“著しい成長”
週刊女性PRIME / 2024年7月15日 21時0分
-
京都の茶どころで15年ぶり採用の茶専門技師「ペットボトルとはかけ離れた味」奥深さに魅了された20歳
京都新聞 / 2024年7月8日 16時0分
-
【探偵!ナイトスクープ】「自作の謎解きが解けない!」「トイレを愛する6歳児」「片腕ボクサーの夢」
ORICON NEWS / 2024年7月5日 13時9分
-
闘病中も「キレイ」追求…がんで亡くなった42歳の美容外科医 ブログで明るく発信続け、最後は数時間かけて執筆
まいどなニュース / 2024年6月30日 17時0分
-
71歳男性がコロナ禍に開いた「洋書オンライン読書会」 英語力の原点は「冒険家になる」夢だった
京都新聞 / 2024年6月25日 8時0分
ランキング
-
1急増の外国人観光客に人気の公道カート 事故や苦情が増加 安全対策強化求める声も
産経ニュース / 2024年7月20日 20時30分
-
2足立の花火、打ち上げ直前に中止 雷雨の見込みで 東京・荒川
毎日新聞 / 2024年7月20日 20時31分
-
3大型の台風3号(ケーミー)発生 暴風域伴い沖縄に接近するおそれ 進路に注意
ウェザーニュース / 2024年7月20日 16時0分
-
4市販薬の乱用、年間65万人 10代、50代の割合多く
共同通信 / 2024年7月20日 18時32分
-
5都内のコロナ患者数が10週連続で増加、5月の連休明けから増え始め…手足口病の感染も拡大
読売新聞 / 2024年7月20日 14時40分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください