「犬と暮らしやすいまち」掲げる京都府亀岡市が初のPR冊子 一緒に利用できるスポット紹介
京都新聞 / 2023年11月14日 6時30分
「犬と暮らしやすいまち」を今春から掲げている京都府亀岡市は、初のPR冊子「犬と亀」を発行した。亀岡と犬の歴史的なエピソードや、犬と一緒に利用できる市内のスポット紹介のほか、飼育する上での注意点も盛り込んだ。同市は「犬を飼っている人もそうでない人も、ほっこりできる内容に仕上がった」としている。
亀岡では歴史的なつながりに加え、市内の飼育頭数が約5500匹(2022年度末)と府内自治体では3番目であることなどを踏まえ、まちの新たなブランド創出を狙って打ち出した。冊子は組織横断型の若手職員のワーキンググループ(WG)が作った。
犬と亀岡のつながりを紹介するページでは、亀岡出身で江戸時代の絵師・円山応挙が描いた子犬の絵や、日本書紀に記述される丹波国桑田村での国内最古の飼育記録、市内に関西盲導犬協会が立地していることを解説。「愛犬と楽しむ1(ワン)dayモデルコース」と題して、犬と一緒に出かけられる市内の観光施設や飲食店も紹介している。
散歩時のリードの装着や排せつ物の持ち帰り、ノミ・マダニ対策など、飼育マナーも記載した。WGのメンバーは「犬が苦手な人も暮らしやすいまちをつくっていくために盛り込んだ」と説明する。
A4判8ページ。1万部作製し、市内の公共施設やペットショップ、京都駅の観光案内所「京なび」(京都市下京区)などで無料配布している。市外の人にもPRしようとホームページも作成し、冊子と同じ内容を載せている。今後の発信方法は、読者や市民の反響を見て検討するという。
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