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「襲う相手見つからず、京都市内へ」自衛官、殺人への強い関心で物色か 京都の82歳刺殺事件

京都新聞 / 2023年12月13日 20時16分

事件の数分後、マンション前の道路を歩く水島容疑者とみられる人物(3日、京都市東山区本町通塩小路下ル)=提供

 京都市東山区のマンションで住人の岡田好次郎さん(82)が刺殺された事件で、殺人容疑で逮捕された陸上自衛官水島千翔(ゆきと)容疑者(21)が「勤務地の近くでは襲う相手が見つからず、京都市内へ出てきた」との趣旨の供述をしていることが13日、捜査関係者への取材で分かった。寮がある勤務先の祝園分屯地(京都府精華町)から事件現場まで約25キロ離れており、捜査本部(東山署)は犯行前の足取りなどを調べている。

 陸自中部方面隊によると、水島容疑者は2日朝~3日終日までの外出届を勤務先に提出し、行き先は「京都市内」としていた。捜査本部によると、実際に外出したのは3日午前で、同日夜に東山区の現場マンション前で帰宅途中の岡田さんを偶然見つけ、勤務先から持ち出した包丁で襲ったとされる。

 捜査関係者によると、水島容疑者は「人を殺したかった」と動機を述べ、「(相手は)誰でもよかった」と供述。「分屯地のある府南部では襲う相手が見つからず、京都市内に出てきた」などと自供しているという。

 水島容疑者は、東京都内で身柄を確保された際に凶器とみられる包丁を所持し、「また人を殺すつもりだった」との趣旨の供述をしていることから、捜査本部は、殺人事件を起こすことに強い関心を持って対象者を物色していた可能性もあるとみて調べている。

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