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中学2年生が遺伝子や細胞について調べポスター発表 園部高付属中

京都新聞 / 2023年12月17日 18時2分

遺伝子組み替えやゲノム編集の技術や倫理的な問題を調べた成果をポスター発表する生徒ら(南丹市園部町・園部高付属中)

 京都府南丹市園部町の園部高付属中で、遺伝子や細胞について2年生が調べた成果のポスター発表があった。京都先端科学大バイオ環境学部(亀岡市曽我部町)の研究者による授業の後、ゲノム編集魚やES細胞(胚性幹細胞)など好きなテーマを探究し、最新の技術や倫理的な課題について発表した。

 同学部の高瀨尚文教授と連携し毎年行っている。細胞や遺伝子を学ぶ講義や実験の後、約40人が10班に分かれ調べ学習をした。ポスター3枚にまとめて10月中旬、高瀨教授と1年生を前に発表した。

 魚について調べた班は、京都市の会社がゲノム編集で早く、大きく育つトラフグやマダイを開発したと説明。「衰退する水産業を新技術で盛り上げる必要がある」と語った。

 一方、受精卵をゲノム編集して好みの能力にする「デザイナーベビー」を扱った班は、技術的には可能だが法的に認められていないとし「人を物のように扱っている」「認めるか否かは社会が解決すべきだ」とした。

 ES細胞を調べた班は、再生医療での高い期待を示しつつ、人の受精卵を使うので「身体の一部を回復させるために一つの命を犠牲にするのは重すぎる」と意見を述べた。

 高瀨教授は「分かりやすい言葉で説明した良い発表だった。調べる中で湧いた疑問と、解決したい気持ちを大事にしてほしい」と講評した。

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