井上奈奈さんが描いた北極の風景、日本絵本賞の大賞に 地元の京都府舞鶴市で喜び報告
京都新聞 / 2023年12月25日 15時30分
京都府舞鶴市出身の作家井上奈奈さん(東京都)が絵を担当した「PIHOTEK(ピヒュッティ)北極を風と歩く」が、今年の日本絵本賞の大賞に輝いた。北極の風景を柔らかいタッチと印象的な色使いで表現した作品。井上さんはこのほど、舞鶴市役所を訪れて受賞の喜びを報告した。
井上さんは子どもの頃から絵を描くのが大好きで西舞鶴高を卒業後、建築の専門学校などを経て武蔵野美術大でデザインを学んだ。2014年に初の絵本「さいごのぞう」を出版し、18年には「くままでのおさらい」がドイツの「世界で最も美しい本コンクール」で銀賞に輝いた。
「PIHOTEK―」は、北極冒険家の荻田泰永さんが文を書き、昨年8月に講談社から出版された。井上さんは北極を歩く人物や動物を柔らかく描き、白銀の世界の中で赤色や青色が鮮やかに表せるよう印刷方法にもこだわっている。
「絵本は建築物に似ていて、扉を開くと自由な物語の空間が出来上がる。文字感や紙の素材にもこだわっている」と語り、今回の大賞について「王道の絵本とは違うので受賞は驚きだった」と振り返る。
市役所で鴨田秋津市長と面談した井上さんは「子どもの頃から図書館が大好きで本に育てられた」と話し、市が建設を予定する中央図書館にも触れて「舞鶴に新しい図書館ができるのが楽しみ」と笑顔を見せた。現在は幼少期の火の記憶をテーマに絵本を創作中といい「子どもだけでなく、大人にも絵本を読んでほしい。絵本を作る楽しさも伝えていきたい」と意気込みを語った。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
漫画「ロダンのこころ」内田かずひろさん 3年前に一瞬ホームレスに…「不安が当たり前。不安が平常心です」【あの人は今】
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月22日 9時26分
-
「子の尊厳訴えたかった」平和願った絵本作家いわさきちひろさんの孫、思いを代弁
京都新聞 / 2024年7月18日 15時0分
-
「お話を絵にする」世界が子どもたち魅了 京都府亀岡市で読み聞かせキャラバン
京都新聞 / 2024年7月18日 7時0分
-
名所や特産品を再発見できるかも 京都・舞鶴市が市制80周年で記念誌
京都新聞 / 2024年7月16日 17時8分
-
危機をのりこえ、たくましく生きていく姿を届けたいーー【本年度・読書感想文 課題図書】『アザラシのアニュー』作者・あずみ虫さんのインタビュー
PR TIMES / 2024年7月1日 12時15分
ランキング
-
1「発見」通報の女逮捕=殺人容疑、マンション男性遺体―京都府警
時事通信 / 2024年7月21日 22時54分
-
2トランプ氏銃撃、民主主義脅かす不安「感じる」76%…読売世論調査
読売新聞 / 2024年7月21日 22時0分
-
3エレキギターを持ったロック歌手がズブ濡れのファンとハグし感電死
東スポWEB / 2024年7月21日 14時57分
-
4政令市で唯一、福岡市の「夜のごみ収集」ピンチ…深夜のコンビニ休憩に「サボり」通報増加中
読売新聞 / 2024年7月21日 16時0分
-
5衆院選投票に裏金事件考慮73% 与野党伯仲半数望む、共同調査
共同通信 / 2024年7月21日 19時42分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)