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「癒やしのスパイシー体験を楽しんで」滋賀の女性、伝統野菜「弥平とうがらし」消費拡大に挑む

京都新聞 / 2023年12月28日 9時0分

「地域貢献になり滋賀のPRもできてうれしいという思い」という釘田さん(湖南市石部中央6丁目)

 滋賀県湖南市の伝統野菜「弥平とうがらし」。辛さがタカノツメの2倍もある一方で、後を引く甘さやうまみが特徴だ。釘田和加子さん(43)は、地域おこし協力隊員時代に事業承継した会社で加工販売をしており、地場野菜の消費拡大に寄与する。

 作業を手伝っていた加工会社の経営者2人が家庭の事情で県外転出することになり、2020年12月に事業を引き継いだ。協力隊員として18年から他の隊員の起業支援活動をしていたが、「本当に役に立っているのかという思いがあり、格好の話だった」と振り返る。特産野菜を使って女性の視点で10年間育てられてきたブランドがもったいないという思いもあった。

 最初の1年が大変だった。自身が農業をしないため「脱サラしたOLが農業をやりました」という創業者のコンセプトから変更。知人にブランディングを依頼した以外は、移転した事務所の改装をはじめ、販路拡大や情報発信、経理と何でも1人で行った。インドで4年間、JICA職員として働いた経験を生かし、弥平とうがらしを使ったインド料理キットという新商品も手掛けた。

 バリバリと働いて事業を大きくしようと思ったが、結婚や出産・育児が重なり、「今は継続が大事だと感じている」と話す。ただ、来年には新たな企画にもチャレンジしたい思いもあるという。

 商品は2024年1月末まで同市内の料理店などで行われる人気企画「弥平とうがらし激旨スタンプラリー」で提供される料理にも使われている。真冬でも汗が止まらない激辛の商品もあるが、「小さな非日常への入り口。癒やしのスパイシー体験を楽しんで」とアピールする。

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