京都とアイヌの深いつながりとは アイヌ協会関係者が講演、「差別」も解説
京都新聞 / 2024年1月8日 19時0分
アイヌ民族の歴史と文化をテーマにした講演会が、京都市下京区で開かれた。北海道アイヌ協会前事務局長・竹内渉さんが講師となり、京都とのつながりや、いまだに残る差別問題などを解説した。
竹内さんは、狩猟採集とともに交易の民でもあったアイヌは、コンブやニシンといった食材や、祇園祭の山鉾を彩った中国由来の絹「蝦夷(えぞ)錦」などで京都にも影響を与えたと解説した。京都で騎手となり、名競走馬を育てた小川佐助氏がアイヌ協会の初代常務理事である縁や、京都大が保管するアイヌの遺骨返還問題にも触れた。
竹内さんは「明治維新はアイヌにとって苦難の幕開けだった」と指摘。1892年から34年間で約211万人(うち京都府約9300人)の開拓民が移住し、日本語を強要されるなど同化政策が進められたことでアイヌの生活が困窮したと説明した。
偏見は根強く、2017年の調査でも3割の人が差別を受けたか、他の人が受けたのを知っていると答えた現状を解説した。「アイヌ施策推進法」が19年に施行されて差別が禁止されたものの罰則がないことや、アイヌ自身が文化を継承する事業への支援が不十分である点など、課題も多いと訴えた。
市民らでつくる「アイヌ文化の会」(京都市左京区)が昨年12月下旬に開き、約60人が参加した。
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