大久保被告がSNSで「力をお貸しします」 海外で安楽死望んだ難病女性が証言 ALS嘱託殺人裁判
京都新聞 / 2024年1月18日 20時22分
難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)を患う女性から依頼され、薬物を投与して殺害したとして、嘱託殺人などの罪に問われた医師大久保愉一(よしかず)被告(45)の裁判員裁判の第4回公判が18日、京都地裁(川上宏裁判長)であった。海外での安楽死を望んでいた別の難病の女性患者が出廷し、交流サイト(SNS)上で大久保被告から「力をお貸ししますよ」とメッセージがあったことをきっかけに、安楽死に必要な診断書の作成に至ったと証言した。
検察側によると、患者は、スイスの自殺ほう助団体に提出する診断書を作成する医師を探していたとされる。大久保被告は、2019年9月に患者の診断書を他人名義で偽造したとして、有印公文書偽造罪でも起訴され、今回の公判で併せて審理されている。
患者は弁護側の証人尋問で、6歳の時、四肢の筋力が徐々に低下し動かなくなっていく「慢性炎症性脱髄性多発神経炎」(CIDP)の診断を受け、両親の介助を受けて生活していたと説明。生きづらさを抱え、20代だった19年7月ごろ、当時の通院先でスイスでの安楽死に必要な診断書の作成を依頼したが断られたという。ツイッター(現X)に状況を投稿したところ、関心を示した大久保被告から「力をお貸ししますよ」と連絡があり、作成を依頼したと述べた。
患者は、大久保被告が依頼を引き受けたことで「救われたような思いがした」と振り返った。一方で、21年9月に父親とスイスに渡航し、医師の立ち会いの下で安楽死に臨んだ際には、致死薬を飲む直前に家族のことが頭をよぎり、思いとどまったという。
公判で大久保被告は診断書の偽造を認めているが、弁護側は証拠の収集手続きに違法性があるなどとして、無罪を主張している。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
”謎多き強盗殺人事件”姉を殺害し通帳を奪った罪に問われたホームレスの女 初公判で姉の殺害を否認
RKB毎日放送 / 2024年7月5日 11時1分
-
「献上品」かたった男に懲役3年求刑=農家から桃など詐取―福島地裁
時事通信 / 2024年7月2日 19時38分
-
【博多駅前女性刺殺事件】 寺内進被告(32歳)にきょう判決 争点は事件当日「待ち伏せ」「つきまとい」があったのか
RKB毎日放送 / 2024年6月28日 0時1分
-
耐え難い痛みが脳に…安楽死を決断、夫と娘たちが見守る中で迎える最期
マイナビニュース / 2024年6月22日 6時0分
-
ALS嘱託殺人、共犯者の健康診断書を違法に作成 医師の大久保被告に罰金求刑
京都新聞 / 2024年6月18日 20時52分
ランキング
-
1【都知事選】「石丸2位」の衝撃!Xトレンド入り「マジか」「ネットが力を」「かなりの力」驚き
日刊スポーツ / 2024年7月7日 20時31分
-
2【都知事選】石丸伸二氏、古市憲寿氏と対話かみ合わず「同じ質問」「もう1回言えということ?」
日刊スポーツ / 2024年7月7日 23時53分
-
3石丸伸二氏「国政も選択肢」=広島1区に言及―都知事選
時事通信 / 2024年7月7日 21時56分
-
4都議補選で自民党は2勝6敗、勝敗ライン4大きく下回る…萩生田前政調会長の地元・八王子も落とす
読売新聞 / 2024年7月8日 1時57分
-
5都知事選、蓮舫氏の大敗に立憲民主党内で衝撃広がる…「共産色強すぎた」との指摘も
読売新聞 / 2024年7月8日 5時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)