京都の世界遺産に山崎賢人・染谷将太・奈緒が登場、映画「陰陽師0」ロケ地 「羽生結弦のスケートから着想」アクションとは
京都新聞 / 2024年2月20日 5時0分
平安京を物語の舞台にした映画「陰陽師0(おんみょうじゼロ)」が4月19日に全国公開になるのを前に、安倍晴明役で主演した山崎賢人さん(29)ら出演者が19日、ロケ地の一つ・世界遺産・仁和寺(京都市右京区)を訪れ、映画を初PRするキックオフイベントを開いた。
山崎さんは京都ロケを振り返り、「世界遺産の場所のパワーが映像に満ちあふれている」と仕上がりに自信を見せた。
晴明の親友となる笛の名手・源博雅役の染谷将太さん(31)、博雅を慕う徽子(よしこ)女王役の奈緒さん(29)、脚本も書いた佐藤嗣麻子(しまこ)監督(59)も参加。
二王門から4人が現れ、特設ステージに登壇すると、居合わせた観光客や修学旅行生が驚いたように拍手を送った。
原作の夢枕獏さん(73)の小説「陰陽師」は40歳前後の晴明を描いているが、今回の「陰陽師0」は、20代半ばの若き日の晴明をオリジナルの物語で描く。
撮影は、東京のスタジオを拠点に、京都では博雅の先祖と縁の深い仁和寺でロケ。
阿弥陀如来を背に金堂で撮影した山崎さんは「研ぎ澄まされた静寂な空間で、それが映像にも残っている」と語り、大覚寺(京都市右京区)で撮影した染谷さんは「歴史を刻んだ場所の力を借りて芝居ができた」と喜んだ。
佐藤監督は「ネットやSNSを見ると、思い込みだけで論争をして呪(しゅ)に掛かったような世の中。払えるのは晴明しかいないという思いで作りました」と述べ、奈緒さんは「人間の中に超えていける力がある。その可能性を信じて、陰陽師に引かれるのでは」と話した。
晴明が自らの過去を乗り越えてゆくドラマやアクションも見どころ。
山崎さんは「晴明はキツネの子とうわさされた人物でもあり、人間離れした重力を感じさせない動きをイメージしてアクション作りをしてもらった」とし、「羽生結弦選手のスケートから着想を得た舞うような表現」も交えたという。
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