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絶滅危惧種の「春の女神」優雅な舞 ギフチョウ、京都の愛好家宅で続々羽化

京都新聞 / 2024年3月23日 14時16分

早咲きのサクラに止まり色鮮やかな羽を広げるギフチョウ(福知山市厚中町・大地さん宅)

 サクラの開花時期に羽化することから「春の女神」と呼ばれるギフチョウが、京都府福知山市の大地洋次郎さん(83)宅で羽化を始めた。陽気に誘われ、飼育小屋を優雅に飛び回っている。

 日本固有種で環境省の絶滅危惧種に指定されている。羽を広げると6、7センチあり、黒と黄のしま模様に赤の斑点が特徴。

 今季初の羽化が13日に確認されて以降、約10カ月間続くサナギ状態から相次いでかえっている。羽化後はすぐに産卵し、10~14日で死ぬという。大地さんは「ギフチョウの羽化で春を感じる。短い期間を懸命に生きる姿に命の尊さを感じてほしい」と話している。

 4月上旬までに約150匹が羽化するという。

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