給食の原体験は「カスタードクリーム」 お手柄の栄養教諭が編み出した「京丹波検定」とは
京都新聞 / 2024年4月15日 8時0分
京都府南丹市の榎川久仁子さん(61)は、丹波ひかり小学校(京丹波町曽根)の栄養教諭として、児童の食育に携わる傍ら、町にまつわる同小学校独自のクイズ「京丹波検定」の問題作りにも精力的に取り組む。2月には、丹波地域で優れた教育を実践する教員に贈られる「京都丹波の教育推進表彰」を受けた。
同町大朴の出身。学校給食の調理員だった母を見て育ち、幼い頃から給食になじみが深かった。「給食に出すカスタードクリームを母が家で試作して、食べさせてもらった」と甘い思い出を振り返る。短大で栄養士資格を取り、小学校講師や団体職員を経て結婚。その後10年以上は専業主婦だった。
2001年、子どもの成長を機に、フルタイムで再び働き始めた。栄養士資格を生かし、南丹市と京丹波町の給食センターや小学校に勤めながら給食の献立を考え、栄養教諭の免許も取得した。
献立作りで大切にしているのは、地元食材を使った「飾りすぎない家庭的なご飯」を提供すること。給食の役割、生産者や社会とのつながりを分かりやすく伝えるため、サイコロから手作りしたゲームを交えた授業は児童からも人気を集める。
13年から勤務する丹波ひかり小学校では、京丹波検定の運営を中心で担う。児童のふるさと学習につなげようと、19年に同小学校の教員グループが始めた検定は、特産品の名称や町内の漢字の読み方、伝統行事などを3択で問う。これまで考案した問題は170問以上にのぼる。
地元への探究心やクイズ好きが高じ、グループが解散した今も問題作りを続ける。日々新聞などでネタを探し、町内を巡って、検定の中身を深掘りするフィールドワークに他の教員と出掛けることもある。
「クイズやゲームを考えたり、作ったり、とにかく楽しいことが大好き」とちゃめっ気たっぷり。だからこそ子どもたちには、給食の時間や検定など、さまざまな体験を通じて「生まれ育った地域について楽しく学んでほしい」と願う。
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