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世相織り交ぜ伝統芸能を披露 「何でも値上がり」と会場沸かす 京都で鎌倉時代から続く「田原の御田」

京都新聞 / 2024年5月6日 7時0分

田植えの様子を演じる作太郎(右)、作次郎と早乙女たち=南丹市日吉町・多治神社

 氏子の男性2人が演じる「作太郎」と「作次郎」が軽妙な掛け合いやひょうきんな所作を交え、米作りの一年を1時間で演じる。国重要無形民俗文化財の芸能「田原の御田」が3日、京都府南丹市日吉町の多治神社で営まれた。

 鎌倉時代後期から続くとされる。かみしも姿の2人が、暦を見て仕事始めを決める「日柄改め」から、刈りじまいまで15の過程を拝殿で演技する。一部の決まり文句を除き、即興のせりふで進む。

 作太郎は藤井美憲さん(58)、作次郎を藤井豊彦さん(55)。くわに付いた土のにおいをかぐ豊凶の占いでは「けしからん良いにおいですな」「豊年満作間違いなし」と、古風な言葉遣いで喜んだ。

 牛の購入では「何でも値が上がっている」「運動のえらい大会があるめでたい年だからまけてくれ」と、世相を織り交ぜた値段交渉で観衆を沸かせた。

 田植えは早乙女役の小学生4人が田植え歌に合わせ、苗に見立てたショウブを植えるしぐさをした。最後に作太郎、作次郎は「ばりばり」と擬音語を口にしながら、鎌を振るって収穫した。

 多くの住民たちがユーモラスな演技を楽しみ、稲作の無事を願った。

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