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五輪練習会場で磨くカヌーの腕 荒れるコースで培う自信「波に強い」伝統背負い

京都新聞 / 2024年5月18日 7時0分

久美浜湾での練習に励む久美浜中カヌー部の部員たち(京丹後市久美浜町・久美浜湾カヌー競技場)

 「レディー、ゴー」。主将のかけ声とともに、久美浜中学校カヌー部(京都府京丹後市)の部員たちが一斉にパドルをこぐ。さっそうと駆けるカヌーは、日差しに照らされて輝く久美浜湾の波間を進む。一帯は2021年の東京五輪で海外選手の練習会場にもなった久美浜湾カヌー競技場で、パドルを持つ手にも自然と力が入る。

 「足をしっかり使って。その方がバランスがいいよ」。久美浜高校カヌー部時代に国体やインターハイ出場経験がある顧問の木村恵美教諭のアドバイスを受け練習に励む部員たち。時にいきおい余ってか、バランスを崩して艇を転覆させてしまう「落水」もある。「大丈夫かぁー」。木村教諭の呼びかけに、ライフジャケットを着けて海に浮かぶ部員が笑顔を見せた。

 平日の練習時間は放課後の40~50分。土曜日は午前中の約3時間。天候や海面の状態によって練習ができないこともあり、大会に向けて限られた時間に集中して取り組む。3年で主将の小西慶季さん(14)は「こいだぶんだけタイムが良くなって、成長を実感できる」と競技の魅力を語り、「練習前には、みんなの気持ちが高まるよう声をかけ合う団結力のあるチーム」と胸を張る。

 部OBで外部指導員の鎌田龍さん(25)は「波のある久美浜湾は国内でも有数の荒れるコースといわれ、部員たちはどんな会場の水面でも自信を持ってレースに臨むことができる。『波に強い久美浜中』の伝統を受け継いでくれている」と後輩たちを見守る。

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