「もう一回、太鼓たたかへん?」プロ奏者は再び情熱に駆られた「感動をふるさとへ」塾開講
京都新聞 / 2024年5月24日 16時15分
細田佳揮さん(33)は、ふるさとの滋賀県東近江市五個荘地区で「てんびん太鼓塾」を4月に開講し、子どもたちを指導する。「たくさんの人に和太鼓の魅力を伝えたい。国内外の演奏で感動した気持ちを地域に還元できれば」と柔和な笑顔で語る。
10歳で五個荘の和太鼓チームで活動を始めた。「みんなで面を打ち、一つの音をつくる一体感」にひかれ、中学・高校でも部活動と両立して続けた。17歳で大阪の和太鼓エンターテインメントグループ「打打打団天鼓(だだだだんてんこ)」(当時)の門をたたき、プロの道へ。
確かな技術と表現力、温厚な人柄でチームに溶け込み、10年間にわたり日本と世界各地で演奏した。収入はやや不安定で長期公演時の集団生活など苦難もあったが、充実した日々だったと振り返る。海外では聴衆のスタンディングオベーションを幾度も体験し、和太鼓が持つ大きなエネルギーと可能性を感じたという。
チーム退団後は別業界で働いて生計を立てていたが、実家に戻った数年前に「もう一回、太鼓たたかへん?」と昔の仲間に誘われたのが転機となった。演奏するうちに「太鼓愛」がよみがえってきた。新しく設立した教室の名称は少年時代のチーム名にあやかり、近江商人の精神・三方よしで運営して多くの人を幸せにしたいとの願いを込めた。
6月からは大人対象の教室を開講予定だ。指導のかたわら、日本の伝統楽器に関心を持ってもらおうと市内の小学校を仲間と巡り、休み時間に実演を始めた。フルート奏者とのユニット公演など活動の幅も広げている。「和太鼓のイメージを打破し、いつか皆さんの想像や予想を超えるような演奏を披露したい」。プロとしてのプライドと向上心が太鼓人生の糧になっている。東近江市五個荘山本町。
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