残り4秒のビデオレビューに珠玉のドラマ「うまくいきすぎている」初の全国制覇に広がる世界
京都新聞 / 2024年5月26日 6時0分
全国高校選抜の空手男子個人組手68キロ級、武田陸生さん(京都外大西)。無名の17歳が基本を徹底する姿勢を貫き、初めて全国大会を制した。「ほんまに優勝できたんやって思った。うまくいきすぎている」。初戦から厳しい試合が続く中、自分でも驚く快進撃だった。
決勝は互いにポイントを奪い合う緊迫の展開だった。2―1で迎えた残り4秒、相手の突きを受けて同点にされたが、ビデオレビューで自分が繰り出した上段突きも決まっており、3―2でリードを維持した。「4秒あれば何が起こるか分からない」。終了間際にも中段突きで加点した。
持ち味は「確実に1点を取る」という正確な突きだ。決勝までの5試合で奪った30ポイント全てが複数ポイントを得られる蹴りではなく、1ポイントの中段突きや上段突きだった。伊藤武也監督は「派手さはないが、基本に忠実。ミスのない空手をする」と評価する。
大阪市出身。姉の影響で3歳から空手を始めた。全国舞台は小学5年の時が最後だったが、「何をやるにも基礎がないとポイントにならない。だから大事にしてきた」と愚直に突きを磨いてきた。
昨夏に上級生が引退し、新チームになって初めてメンバー入りした。「悔しい時期も練習はしっかりとやっていた。絶対にメンバーに入ってやるという気持ちだった」。後輩が先にメンバー入りすることもあったが、腐らずに汗を流した。
4月には全日本空手道連盟(全空連)の強化選手に選ばれ、夏以降に行われるジュニアのアジア選手権と世界選手権への出場を目標に掲げる。「勝つことで世界が広がる。いろんな選手と対戦するのが楽しみ」と目を輝かせる。
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