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関西広域連合のドクターヘリ運航法人が不適切整備 航空局が改善命令「コンプラ意識欠如」

京都新聞 / 2024年5月28日 18時36分

【資料写真】ドクターヘリが配備されている済生会滋賀県病院(栗東市)

 関西広域連合は28日、ドクターヘリの運航を担っているヒラタ学園(神戸市)で航空法に違反する不適切な整備が28件確認されたと発表した。機体に不具合があるまま飛行していたケースもあり、国土交通省大阪航空局は同日、同学園に対し、安全な管理体制の構築を求める事業改善命令を出した。ドクターヘリの運航継続に影響はないという。

 同連合管内では現在、8機のドクターヘリが運航されている。京都府、滋賀県では済生会滋賀県病院(栗東市)を拠点とした機と、公立豊岡病院(兵庫県豊岡市)を拠点とした機がカバーしている。2機を含む8機全ての運航をヒラタ学園が担っている。

 同連合によると、プロペラの軸のぶれ度合いを測る計器が不具合だったにもかかわらず、約8カ月間運航していた。このほか2022年8月から今年5月までの間に、整備規程に記載のない方法による整備16件▽耐空証明の期限が切れた機からの部品流用など3件▽整備記録の未記載8件―が確認された。

 大阪航空局が3月に行った随時監査で発覚した。同連合によると、機体点検のため、5月16、21、22日に運航を停止し、徳島県で要請があったのに出動できない事案が少なくとも1件あった。8機は順次、運航を再開し、「安全な運航継続に問題はない」(ヒラタ学園)という。

 同局によると、違反には管理職の指示によるものもあり、改善命令書で「組織的な違反」「安全運航よりも運航継続を優先するコンプライアンス意識の著しい欠如」などと指摘した。ヒラタ学園は取材に「運航規程に帯する認識が甘かった。改善策を実行し、信頼回復に努める」としている。

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