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「綱引」全日本選手権、滋賀のチームがV2逃す 「余裕を持ってしまった…」

京都新聞 / 2024年5月25日 14時41分

実戦練習を行うBIWAKO同志会のメンバー(大津市新免1丁目・田上中)

 今春開催された綱引競技の全日本選手権で、滋賀のBIWAKO同志会が準優勝した。過去4度の優勝経験を持つ全国屈指の強豪であり、今回は2度目の大会連覇にあと一歩まで迫った。日本一奪還へ、メンバーは黙々と鍛錬を積んでいる。

 チームの練習拠点は、田上中(大津市新免1丁目)の体育館。週に3日、仕事を終えたメンバーが夜に集まる。しゃがんだ人を短い綱で引きながら、体育館を1周するメニューから練習は始まり、5人同士のグループで綱を引き合う実戦練習を行う。靴底が擦れる音が館内が響く。

 選手は15人。滋賀県内のほか、愛知や岡山県からの参加者もいる。職業はJA職員や公務員などさまざま。平均年齢は52歳と全国のチームに比べて高めという。

 今年3月の大会は予選リーグと決勝トーナメントを勝ち上がり、決勝へ。だが、研究を続けてきた福井のチームに逆転で敗れた。メンバーの福森徹さん(61)「おごりじゃないけれど、余裕を持ってしまっていた」と振り返る。

 競り負けた反省から、来年に向けて「とにかく綱を強く引く」ことをテーマに据えた。基本に立ち返り、反復練習に取り組む。各種のセットを繰り返し、メンバーは綱を引き続ける。愛知県美浜町から通う平瀬戸啓さん(55)は「練習が一番きついので、試合は平常心で臨めます」という。

 豊富な練習量の一方で、質にもこだわっている。体格も足の長さも違うメンバー間で綱を一直線にし、前からの力をスムーズに伝えることに重点を置く。タブレットを用いて練習風景を撮影し、短いインターバルの間に映像でフォームを確認し、意見交換する。

 「(全日本選手権は)予選から泥くさく戦い、圧倒的な強さで優勝したい」と力強く語る福森さん。来年に向けた戦いはすでに始まっている。

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