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冤罪の可能性示す報告書「記憶にない」 再審無罪の西山さんを取り調べた刑事の上司

京都新聞 / 2024年5月30日 12時55分

横断幕を掲げ大津地裁に向かう西山美香さんら(30日午前9時46分、大津地裁前)

 滋賀県東近江市の湖東記念病院の患者死亡を巡り、再審無罪が確定した元看護助手西山美香さん(44)=彦根市=が国と滋賀県に損害賠償を求めた訴訟の第12回口頭弁論が30日、大津地裁(池田聡介裁判長)で開かれた。西山さんを取り調べた警察官の上司だった県警の元警察官の男性が証人出廷した。

 元警察官は、自白の誘導や指示について、「西山さんが供述弱者という認識はなかったと思う」などと述べ、誘導を否定した。取り調べた警察官に西山さんが好意を抱いていたことの認識に関しては、「(西山さんに)とても恋愛感情があるとは思わなかった」と述べるなど、前回口頭弁論に出廷した取り調べ警察官とほぼ同じ内容の証言をした。

 事故死の可能性に解剖医が言及した捜査報告書を県警が検察へ未送致だった問題は、「(書類について)記憶にない。認識していなかった」、未送致だったことについても「記憶にない」と証言。未送致だった理由を尋ねられると、「当時たくさんの捜査をしていて、不正確なもの、未完成のものは外していたと思う。今考えても、(未送致だったことが)当時の捜査方針に影響はしなかったと考えている」と釈明した。

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