ふるさとの歴史も紙からタブレットへ 京都・南丹の小学生向け郷土学習の副読本がデジタル版に
京都新聞 / 2024年6月1日 7時0分
京都府南丹市の全7小学校で本年度から、3、4年生が社会科の郷土学習で使う副読本がデジタル版に替わった。タブレット端末上で文字や写真を見やすく拡大したり、リンク先に進めば関係するウェブサイトで詳しく学んだりできるため、児童ごとの関心に応じた学習に役立っている。
副読本は「わたしたちの南丹市」。従来の紙版は約150ページで、同市や京都府の地形、産業について市内の教諭らが執筆している。
国は電子版の機能が主体的な学びに有効として、デジタル教科書の普及を進める。同市でも徐々に使用が始まる中、市教育委員会は社会科副読本を独自に電子化した。府内では先進的な試みという。内容は紙版とほぼ同じだが、各ページや画像は自由に拡大できる。
府内の交通を学んだ八木西小(八木町)4年生は、デジタル副読本の地図を拡大し「舞鶴と北海道を結ぶ船がある」など細部まで読み取った。教師の端末画面は黒板前のモニターに映るため、担任が説明に活用していた。
園部小(園部町)の4年生は「なぜ京都市に人が集まる」という調べ学習で、副読本からヒントを探した。祇園祭の写真を、画面上のワークシートに転載するなど工夫してまとめた。女子児童(9)は「デジタルは内容をアップで見られる。気になった部分もすぐインターネットで調べられる」と気に入っていた。
関心があれば発展的に学べるように、丹後ちりめんが載るページでは、製法の動画などが載る業界団体の公式サイトにリンクを張るなど、参考資料に触れやすくした。市教委は「個別最適な学びに有効な教材になる」と意義を説明する。
従来は数年分まとめて印刷してきたが、デジタルは随時更新できることも強みで「できるだけ新しい情報を提供したい」としている。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
植物いっぱいの公園になりますように 京都府南丹市、園児とお年寄りが一緒に苗植え
京都新聞 / 2024年6月29日 8時0分
-
9年ぶりにカラオケ愛好家が集う「園歌祭」京都府南丹市で55人がステージに立ち熱唱
京都新聞 / 2024年6月26日 7時0分
-
京都・南丹の小学校が「読書」で文部大臣表彰 5、6年生の図書委員、地道な努力実る
京都新聞 / 2024年6月23日 9時0分
-
「知らない人と友達に」スポーツ少年団児童たちが競技越えて交流 ボール遊びで友情育む
京都新聞 / 2024年6月12日 7時0分
-
「択捉島」の“読みの区切り”が意外! 謎が解けた瞬間に「へえええ納得」「目から鱗」
ねとらぼ / 2024年6月4日 12時15分
ランキング
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)