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「女性を救う王子様」「運転手になりたい男の子」絵本に潜むジェンダーバイアスな「裏メッセージ」

京都新聞 / 2024年6月3日 6時0分

絵本を読みながらジェンダーバイアスについて考える参加者ら(長岡京市神足2丁目・バンビオ1番館)

 大人が絵本を通してジェンダーについて考える講座が、京都府長岡京市神足2丁目のバンビオ1番館であった。参加者は講演やワークショップを通じ、「女らしさ、男らしさ」といった知らず知らずのうちに形成されていく思い込みや偏見について問い直した。

 「おとなのための絵本講座-絵本で考えるジェンダーの世界」と題して、市男女共同参画センターが初めて企画し、15人が参加した。女性のための相談や、性暴力やDVに関する講座を行っている「ウィメンズセンター大阪」の国安澄江代表が講師を務めた。

 国安さんは「『女らしい、男らしい』『男性は外で働く、女性は家を守る』などジェンダーバイアス(偏見、先入観)は絵本からも『裏メッセージ』として伝わる」と指摘。女の子や男の子、家族の「像」が刷り込まれると、子どもの多様な選択を制限しかねないと強調した。参加者は用意された絵本を読み、「乗り物の運転手になりたい男の子」や「女性を救う王子様」の背後にある固定観念について語り合った。

 また国安さんはジェンダーバイアスの「神話」性にも触れた。根拠はないのに、普遍的事実かのように錯覚してジェンダー問題が再生産される懸念があるとし、「固定観念に縛られると、生きづらさにつながる。自分のことは自分が決めるということが大切」と語った。

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