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立命館大生が「代替肉」事業にチャレンジ 原点は母のお弁当、「環境に良い」だけではダメ

京都新聞 / 2024年5月15日 5時55分

代替肉を使ったメニューを前に、「罪なきハンバーグ」を手にする菅原さん(京都府亀岡市追分町・カメオカフードキッチン)

 大豆を原料にした「代替肉」の開発・流通に関わる事業を、立命館大(京都市北区)の現役学生がスタートさせた。環境負荷が低く、健康に優しい代替肉の普及を進める。原点は、母が毎日お弁当に入れてくれた愛情メニューだった。

 事業名は「WITH US コネクト」。立命館宇治高から同級生だった立命館大2年生4人で構成する。代表の菅原龍佑さん(19)=亀岡市=は、高校時代から起業に興味を持ち、文化祭で代替肉のハンバーガーを販売するなどしてきた。

 立命館大入学後は、大学が学生を支援するための奨学金を活用し、代替肉を仕入れて食のイベントに出店するといった活動を続け、同級生とともに1月に事業化にこぎつけた。

 現在、伊藤ハム(兵庫県西宮市)の代替肉商品「罪なきハンバーグ」を飲食店向けに取り扱う。業務用で一般に流通しない品という。また、スポーツ企業と提携し、アスリート向けの高タンパク低脂質の食品を開発中だ。今後、食や環境に関するイベントなども計画し、年商1千万円を目指すという。

 代替肉で起業した理由を、菅原さんは「食で幸せを提供したかった」と話す。高校時代、母が作る弁当にハート形の卵焼きが入っており、ふたを開けるのがうれしかった。地球環境への負荷が小さく、健康的な食品を提供することは、多様な「食の幸せ」につながると考えている。

 代替肉は、生産時の温室効果ガス排出や飼料消費が少なく、環境負荷が低いとされる。でも、最も大切にするのは味だ。「環境に良いから食べて」では、消費者に手にしてもらえない。「味に妥協せず、本当の肉に近い商品を扱っている。おいしい代替肉を届け、100年後の環境を見据えたい」と話す。

 現在、菅原さんらが取り扱う「罪なきハンバーグ」は、「カメオカフードキッチン」(亀岡市)で提供されている。さらに、取り扱う飲食店や宿泊施設を募っている。問い合わせは菅原さん携帯電話070(2324)9300。

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