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「構造が分からない建物は貴重」 解体工事前の真っ暗な病院で地震に備え救助訓練

京都新聞 / 2024年6月4日 12時0分

ドアの下敷きになっていた人形を救出する京田辺市消防本部の隊員(同市田辺中央)

 京都府京田辺市消防本部が、解体工事に備え使用を終えた京都田辺中央病院本館(田辺中央)を使い、地震発生時の救助訓練を行った。建物内の照明を落とした本番さながらの暗闇の中、救助隊員が要救助者を模した人形を探し出した。

 約20人が参加し「地震発生後に地下にいた作業員と連絡が取れなくなった」という想定で実施。隊員は建物脇の幅1メートルほどの空堀から地下へ入り、長いすなどの障害物を置いた真っ暗な屋内を進んだ。互いの姿がよく見えない中、大声で状況を伝えながら、鉄製扉の下敷きになった人形を運び出した。

 建て替えのため解体する本館を、運営する医療法人社団石鎚会の石丸庸介理事長が「地域への恩返しに社会貢献に使いたい」と、消防本部に提案して実現した。実践的な訓練環境を設定できたといい、同市消防本部警防課の南健太課長補佐(50)は「(普段使う)庁舎と違い、構造が全く分からない建物での訓練は貴重で、現場で生きるのでありがたい」と話した。

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