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「わんぱく力士来たれ」部員不在続く相撲クラブ 魅力伝える体験会開催へ

京都新聞 / 2024年6月6日 7時0分

篠村八幡宮の土俵で子どもたちを指導する城山さん(中央)。この日は京都市内を拠点に活動する相撲教室が練習にやってきた=5月、亀岡市篠町

 京都府亀岡市相撲連盟の相撲教室「亀岡わんぱく相撲クラブ」で部員の不在が続いている。少子化や相撲大会の減少で入門者は減っていたが、新型コロナウイルスの感染対策で活動が停滞し、最後の1人が引退して2年以上がたつ。監督の城山英樹さん(54)は「一瞬のために集中し、一気に勝負が決まる。取組を1度体験すれば、魅力は分かってもらえる」と、市内の小学生男女を対象に9日に初の体験会を開催する。

 教室は1964年に始まり、篠村八幡宮(篠町)の土俵で稽古してきた。20年ほど前は十数人の小中学生が汗を流していたが、少子化やスポーツの選択の幅が広がったことによって希望者は減少傾向だった。

 さらに、毎年6月と9月に同宮の土俵で開かれる小学生の相撲大会のうち、6月の「ふるさと子ども相撲 亀岡場所」が2018年で終了。その大会は優勝者が両国国技館(東京)で開かれる「わんぱく相撲全国大会」に出場できたので、全国を目標に教室に通う子どもが多かっただけに、部員減少に拍車を掛けたという。

 コロナ禍で20、21年は9月の相撲大会も開けず、20年10月に部員2人のうち小学生1人が退部し、残る中学生も22年春の進学に向けて辞めたため、部員がゼロになった。

 高校時代から本格的に相撲に打ち込む城山さんは、相撲の魅力について「道具はなく、頼れるのは自分だけ。バランスの崩し合いや、体格に応じた戦い方ができるのも面白い」と話し、「礼儀作法や自分に勝つ精神力、相手への思いやりも身につけられる」と習い事としてもアピールする。

 教室は毎週土曜の午前中。会費月千円。相撲部屋に入門したり、強豪の中学や高校、大学に進学したりしたOBもいるという。体験会は午前9時~11時半。無料。まわしか、まわしパンツが借りられる。

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