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大津の経営者殺人事件、保護観察中の30代男が関与疑い 被害者は保護司として支援か

京都新聞 / 2024年6月7日 11時3分

遺体が見つかった民家周辺を調べる滋賀県警の捜査員ら(大津市仰木の里東6丁目)

 大津市仰木の里東6丁目の民家で住人のレストラン経営新庄博志さん(60)の遺体が見つかった事件で、滋賀県警捜査本部(大津北署)が、近くに住む30代の無職男が殺害に関与した疑いがあるとみて捜査していることが7日、捜査関係者への取材で分かった。男は過去に強盗事件を起こして保護観察中で、県内の更生保護関係者によると、新庄さんは保護司として、男の立ち直り支援を担当していたという。捜査本部が殺人容疑で関連を調べている。

 新庄さんは5月26日夕、自宅1階の居間でうつぶせの状態で血を流して倒れているのを、親族に発見された。上半身には刃物によるとみられる10カ所以上の傷が確認され、死因は出血性ショックだった。県警は殺人事件と断定し、捜査を進めていた。

 新庄さんの遺体が発見された2日後の同28日、男は大津市内の路上でナイフ1本を所持したとして銃刀法違反容疑で現行犯逮捕された。

 裁判記録によると、男は同市内のコンビニで店員にナイフを突きつけて、現金約2万円を奪ったとして、2019年6月、大津地裁で強盗罪で懲役3年、保護観察付き執行猶予5年の有罪判決を受けた。翌7月に確定した。

 新庄さんは06年ごろに、刑務所や少年院を出て保護観察中の人らの立ち直りを支える保護司となり、長年にわたって罪を犯した人の更生保護にボランティアで取り組んでいた。

 法務省保護局によると、過去に保護観察対象だった人物が、担当だった保護司を殺害した事件が1964年に起きているが、保護司が保護観察中の人物に殺害された事件は「把握していない」という。今回の事件は、保護司の安全確保など、更生保護制度の在り方について議論を呼ぶ可能性もある。

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