1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

大津の経営者殺人事件、近所の男を殺人容疑で逮捕へ 被害者は保護司として男を支援

京都新聞 / 2024年6月7日 21時29分

大津北署

 大津市仰木の里東6丁目の民家で住人のレストラン経営新庄博志さん(60)の遺体が見つかった事件で、新庄さんの殺害に関与した疑いが強まったとして、滋賀県警捜査本部(大津北署)は8日にも、殺人容疑で近くに住む無職の男(35)を逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材で分かった。更生保護の関係者によると、男は過去に強盗事件を起こして保護観察中で、新庄さんは保護司として男の立ち直り支援を担当していたという。

 

 男は、新庄さんの遺体が発見された2日後の5月28日夜、大津市内の路上でナイフ1本を所持したとして銃刀法違反容疑で現行犯逮捕された。調べに対し「山歩きのために持っていた」と供述。捜査本部は男の行動と新庄さん殺害との関連を調べていた。

 新庄さんは5月26日夕、自宅1階の居間で血を流して倒れているのを、親族に発見された。上半身には刃物によるとみられる10カ所以上の傷が確認され、抵抗した際にできる防御創もあった。司法解剖の結果、死因は出血性ショックで、24日夜ごろに殺害されたとみられるという。

 裁判記録によると、男は同市内のコンビニで店員にナイフを突きつけ、現金約2万円を奪ったとする強盗罪に問われ、2019年6月、大津地裁で懲役3年、保護観察付き執行猶予5年の有罪判決を受けた。翌7月に確定した。

 新庄さんは06年ごろに、刑務所や少年院を出て保護観察中の人らの立ち直りを支える保護司となり、長年にわたって罪を犯した人の更生保護にボランティアで取り組んでいた。

 法務省保護局によると、保護司が過去に保護観察対象だった人物に殺害された事件は1964年に起きているが、保護観察中の人物に殺害された事件は初めてとみられるという。今回の事件は、保護司の安全確保など、更生保護制度の在り方について議論を呼ぶ可能性もある。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください