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大津の経営者殺人事件、35歳男を容疑で逮捕 強盗で保護観察中、担当保護司殺害は初か

京都新聞 / 2024年6月8日 15時3分

遺体が見つかった民家周辺を調べる滋賀県警の捜査員ら(5月27日、大津市仰木の里東6丁目)

 大津市の住宅で5月、レストラン経営で保護司の新庄博志さん(60)の遺体が見つかった事件で、滋賀県警捜査本部(大津北署)は8日、殺人の疑いで、同市の無職飯塚紘平容疑者(35)を逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。飯塚容疑者は過去に強盗事件を起こして保護観察中で、新庄さんが立ち直り支援を担当していた。事件の経緯を詳しく調べる。

 捜査関係者によると、飯塚容疑者は5月24日夜ごろ、同市仰木の里東6丁目の新庄さんの自宅で、新庄さんを刃物のようなもので傷つけて殺害した疑いが持たれている。

 新庄さんは5月26日夕、自宅1階の居間で倒れているのを親族に発見された。上半身には刃物によるとみられる10カ所以上の傷が確認され、死因は出血性ショックだった。

 飯塚容疑者は、遺体が発見された2日後の5月28日夜、大津市内の路上でナイフを所持したとして銃刀法違反容疑で現行犯逮捕された。「山歩きのために持っていた」と供述しており、捜査本部は新庄さん殺害との関連を調べていた。

 裁判記録によると、飯塚容疑者は同市内のコンビニでナイフを突きつけて現金約2万円を奪ったとする強盗罪に問われ、2019年6月、大津地裁で懲役3年、保護観察付き執行猶予5年の有罪判決を受けた。翌7月に確定した。

 新庄さんは06年ごろに保護司となり、長年にわたって罪を犯した人の更生保護にボランティアで取り組んでいた。法務省によると、保護観察中の人物に担当の保護司が殺害された事件は初めてとみられる。

おことわり 滋賀県警に逮捕された飯塚紘平容疑者(35)は、過去に保護観察付き有罪判決を受けました。犯罪歴は慎重に取り扱う必要がありますが、事件の重大性を考慮し、保護司と支援対象者という関係性を伝えるため、記事で触れました。

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