工事現場で作業員が土砂に埋まり死亡、業過致死疑いで現場責任者ら書類送検

京都府警宇治署

　京都府宇治市槙島町の宇治徳洲会病院の駐車場改修工事現場で昨年6月、男性土木作業員（43）＝大阪市中央区＝がコンクリートなどの土砂に埋まり死亡した事故で、京都府警宇治署は12日、業務上過失致死の疑いで、工事の元請け会社で現場責任者だった無職男性（66）＝富山県高岡市＝と、3次下請け会社の男性会社員（37）＝奈良県桜井市＝を書類送検した。

　書類送検容疑は、昨年6月24日、男性会社員は重機で深さ約2メートルの溝にある排水管を撤去する際、溝の上部にあったコンクリートブロックを除去せずに作業を続けて崩落させ、近くにいた4次下請け会社の男性土木作業員を死亡させた疑い。工事の現場責任者だった無職男性は安全対策のための適切な指示をしなかった疑い。

　また、京都南労働基準監督署は同日、労働安全衛生法違反の疑いで、この工事を3次下請けで行っていた建設会社「清水工業」（京都市山科区）と男性会社員を書類送検した。