ドラッグストアで心肺停止の男性、買い物客が通報し胸骨圧迫 医師2人も偶然居合わせ無事救命

切れ目のない救命活動で感謝状を受けた平山さん（左）と村上さん（中央）＝京都市西京区・西京消防署

　京都市西京区のドラッグストアの駐車場で心肺停止状態に陥った60代男性を救命したとして、医師2人とエンジニアの計3人に西京消防署から感謝状が贈られた。

　男性は4月14日午後5時ごろ、スギ薬局桂五条店の駐車場で意識を失った。買い物を終えて店から出たエンジニアの村上功一郎さん（28）＝西京区＝が男性を発見し、119番通報後、胸骨圧迫を開始した。

　その後、近くにいた医師田上恵太さん（42）＝仙台市＝と、店の前を車で通りがかった医師平山貴裕さん（37）＝西京区＝も胸骨圧迫に加わり、7分後に到着した救急隊に引き継いだ。

　同署によると、男性は病院到着前に意識を取り戻し、発語できるまで回復。現在は社会復帰しているという。

　6月7日の贈呈式で加藤勝也署長から感謝状を受け取った村上さんは「目の前の男性の命がかかっていると思うと必死だった」と振り返り、医師が2人も居合わせるという珍しい状況に「来てくれた時は本当に安心しました」と胸をなで下ろした。平山さんは「無事に退院されたと聞き安心した。発見から搬送が迅速に行われたおかげだと思う」と話した。