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首や心臓近くに刃物の傷多く残る、強い殺意で執拗に襲ったか 大津市の保護司殺害事件

京都新聞 / 2024年6月15日 5時30分

大津北署

 大津市の保護司新庄博志さん(60)が自宅で殺害された事件で、新庄さんの首と心臓付近に刃物による傷が多数残っていたことが14日、捜査関係者への取材で分かった。滋賀県警捜査本部(大津北署)は保護観察中の飯塚紘平容疑者(35)=殺人容疑で逮捕=が強い殺意を持って襲った可能性があるとみている。事件は15日で逮捕から1週間となる。

 新庄さんは5月26日夕、自宅1階のリビングで倒れているのを、訪ねてきた親族に発見された。上半身には刃物による10カ所以上の傷があり、抵抗した際にできる防御創も確認された。司法解剖の結果、死因は出血性ショックだった。

 捜査関係者によると、遺体には首と心臓付近に傷つけられた痕が目立ち、一部に深い傷も含まれていたことから、致命傷になった可能性がある。捜査本部は、飯塚容疑者が殺意を持って執拗(しつよう)に突き刺すなどしたとみている。

 飯塚容疑者は、新庄さんを殺害したとして今月8日に逮捕された。捜査本部の説明では、「私はやっていない」と容疑を否認している。現場から刃物が持ち出された形跡はなく、容疑者が自ら凶器を持参したとみられる。凶器の特定には至っていない。

 飯塚容疑者は過去にコンビニ強盗事件を起こし、2019年6月に保護観察付き執行猶予の有罪判決を受けた。翌7月から、新庄さんが保護司として立ち直り支援を担当していた。

 新庄さんは殺害されたとみられる5月24日夜も、飯塚容疑者と自宅で面接する予定で、インターホンのカメラに容疑者の姿が映っていたという。

 捜査関係者の説明では、新庄さん宅のリビングには缶コーヒー2本が置かれ、来客に対応した形跡があったといい、面接の際に2人きりの状況で襲われた可能性がある。

 飯塚容疑者は同28日、大津市内の路上でナイフを所持したとして銃刀法違反容疑で逮捕された。調べに対し「山歩きのために持っていた」などと供述していた。

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