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北陸新幹線の延伸「米原ルートにすべき」維新の馬場代表と教育の前原代表、政府与党に変更求める

京都新聞 / 2024年6月18日 14時4分

会見する馬場代表ら

 日本維新の会の馬場伸幸代表と教育無償化を実現する会の前原誠司代表(衆院京都2区)は18日、国会内で記者会見し、京都府内を通る北陸新幹線敦賀―新大阪間の延伸ルートについて「米原ルートにすべき。総工費がむちゃくちゃ増えて国民が納得できるのか」と、政府与党に変更を求めた。前原代表は建設残土や京都の地下水の問題、京都駅での大深度工事が難工事になることを挙げ、政府与党が現行の小浜ルートを推進する中、次期衆院選や参院選での争点とする考えを示した。

 午後に国土交通省鉄道局に提出する提言書は、両党の議員団として「先が見通せない小浜ルートを撤回し、費用便益比の優位性で米原ルートに改めることが現実的かつ合理的」「地元選出議員のみで構成された与党PTにおいて密室・非公開でルートを決める対応からは『全体最適』の帰結は望めず、他地域の国民世論からも支持されない。ルート決定には、法的根拠がないうえ判断を誤っても責任を取ることもない与党PTではなく、法的根拠があるしかるべき機関が関与すべき」などとしている。

 延伸ルートを巡っては、2016年に与党の整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)が福井県小浜市から南下して京都駅を経由し新大阪駅に至る「小浜ルート」に決めた。環境影響評価(アセスメント)の遅れで着工がずれ込んでおり、石川県の一部議員や首長らから早期全線開通を求め、米原駅(米原市)で東海道新幹線に接続する「米原ルート」を望む声が上がっている。与党整備委員会の西田昌司参院議員(京都選挙区)は「米原ルートは実現不可能でメリットがない」と否定している。

 新幹線の総工費は3分の2を国が、3分の1を都道府県が負担する仕組み。総工費は計画では2兆1千億円だが、建設資材や人件費などの高騰で3兆円を超えるとも指摘されている。

 現行ルートは、小浜市付近(福井県)から京都駅、松井山手(京都府京田辺市)を経由して新大阪駅に向かうルート。国交省は地下水への影響やトンネル工事で生じる残土受け入れ地の調整、京都、新大阪両駅の構造の検討などを進めている。

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