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ALS嘱託殺人、共犯者の健康診断書を違法に作成 医師の大久保被告に罰金求刑

京都新聞 / 2024年6月18日 20時52分

京都地裁

 ALS(筋萎縮性側索硬化症)患者嘱託殺人事件で有罪判決を受けた医師大久保愉一(よしかず)被告(46)=控訴中=が、同事件の共犯とされる元医師山本直樹被告(47)=控訴中など=の健康診断書を違法に作成したとする医師法違反罪での初公判が18日、京都地裁であった。検察側は罰金50万円を求刑した。弁護側は起訴を無効として公訴棄却を求め、即日結審した。判決は7月25日に言い渡される。

 起訴状などによると、大久保被告は2018年10月11日、山本被告を診察せずに、健康状態に異常がないとする診断書を作成し、メールで送信したとしている。山本被告は当時勤務していた山形県内の病院に診断書を提出していたという。大久保被告は起訴内容を認めた一方、「山本被告に頼まれたことで、私だけ起訴されるのは納得できない」と述べた。

 検察側は論告で、大久保被告が14年ごろから山本被告の依頼で無診察の診断書作成を繰り返し、規範意識が欠如していたとした。弁護側は、大久保被告だけを起訴することは差別的で、公訴権の濫用(らんよう)だとした。

 今年3月の京都地裁判決などによると、両被告は共謀して19年に、ALS患者の中京区の女性に頼まれ、薬物を投与して殺害した。共謀して11年に山本被告の父親を殺害したとする殺人罪でも有罪判決を受け、大久保被告は両事件で控訴中。山本被告は嘱託殺人事件で控訴し、父親殺害事件で上告している。

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