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農薬や化学肥料を使わない有機酒米、雑草対策にポット苗 親子連れらが田植え体験会

京都新聞 / 2024年6月19日 8時0分

ポットごとに大きく育てた苗を専用の田植え機で植えていく参加者(亀岡市保津町)

 京都府亀岡市保津町の田んぼでこのほど、農薬や化学肥料を使わず育てる有機酒米の田植えが行われた。課題になる雑草対策として注目されるポット苗が使われた。専用田植え機の実演や操作体験もあり、農家らが関心を寄せた。

 環境保全型農業の普及に取り組む一般社団法人「日本農業」(同市)が企画し、農家や田植えをしたい親子ら約70人が参加した。

 計1ヘクタールで育てる酒米「山田錦」は、菊正宗酒造(神戸市)が日本酒にする。将来的に増産し、オーガニックへの関心が高い海外を中心に環境先進地をアピールしていく。

 ポット苗は、育苗箱に並ぶ親指大の穴ごとに種もみ3粒ほどを発芽させる。箱全体でマット状に固めて育てる一般的な苗に比べ、太く背が高くなるまで育成できる。根を傷つけずに植えられ、根付きやすいこともあり、田植え直後から深く水を張って雑草の発生を抑えられる利点がある。

 親子連れがポット苗を手植えし、米農家らは「みのる産業」(岡山県赤磐市)が製造する田植え機に試乗。水でぬかるむ田を三輪で軽快に往復していた。

 京都府長岡京市の男性(66)は「柔らかい草を食べるタニシに稲まで食べられないように大きく育った苗を植えたいが、マット苗では限界があった。成長した苗を機械で植えられるなら、ポット苗を検討したい」と話した。

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