少年刑務所で授業担当「どんな子の心にも優しさ」 当初は言葉の力で「更生」信じられなかったが
京都新聞 / 2024年6月19日 12時49分
作家で詩人の寮美千子さんの講演会が、京都府木津川市の市中央交流会館いずみホールで開かれた。奈良少年刑務所で詩作や童話の授業を担当した経験から、少年たちが心を開いていく過程を紹介した。
寮さんは2007年~16年に奈良少年刑務所の外部講師を務め、186人の更生教育に関わった。刑務所には殺人や放火の罪を犯した少年もおり、講師の依頼を受けた際のことを「人を殺してしまうような子の心を詩や童話で変えられるのかと思ってしまい、言葉の力をとてもじゃないが信じられなかった」と振り返った。
詩を作る授業などを行うと、表情が豊かになったり、自分の境遇を打ち明ける少年が現れたといい、「1人として良い方向の変化を見せなかった子はいなかった」と述べた。
寮さんは「どんな子の心にも優しさがあった」とし、「刑務所に行って怖い人たちじゃないんだと分かった」と話した。また、犯罪のない社会の実現に向けて「差別と偏見と虐待のない世界を作ることが大切。差別と偏見は本当の姿を知らないから生まれる」と訴えた。
講演会は15日にあり、同日の「社会を明るくする運動」相楽地区大会(同地区推進委員会主催)の一環。市民約80人が聴講した。
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