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「巨利得て悪質」野球賭博で1億2千万円賭けさせ、負け苦に客1人自殺 暴力団組員に有罪判決

京都新聞 / 2024年6月28日 5時0分

京都地裁

 プロ野球や高校野球の勝敗で賭博をさせたとして、賭博開帳図利などの罪に問われた暴力団組員の男(59)に、京都地裁(増田啓祐裁判官)は26日、懲役2年6月、執行猶予5年(求刑懲役2年6月)の判決を言い渡した。

 判決によると、男は2022年7月29日~9月4日、賭客3人に、プロ野球公式戦と全国高校野球大会の勝ち負けに計約1億2千万円を賭けさせた。

 増田裁判官は判決理由で、賭客の1人が野球賭博での負けを苦に自殺したことに触れ、「射幸心につけ込んで巨利を得る悪質な犯行」と指摘した。他人名義の口座の提供を受けた犯罪収益移転防止法違反罪についても有罪と認定した上で、賭客が知人に限られていた点を考慮し、執行猶予付き判決とした。

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